挑戦者 No.1への階段毎週土曜よる8時51分から:ナビゲーター吉瀬美智子

3月20日の放送

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#48 篠塚建次郎 / ラリードライバー

「距離も長いし車内が50℃位になる事も結構あるんで、
とんでもないラリーだなって言うのが、第一印象でしたね。」

およそ1万kmの道のりを、20日間かけて争うパリ・ダカールラリー。
完走できるものは、わずか3割という世界一過酷なレースで、
彼は日本人初の優勝を果たしたのです。

学生時代からラリーを始め、攻めの走りを武器に国内外で活躍。
そして86年。パリ・ダカに初参戦した彼は、見事最後まで走りぬきます。
その後も、“完走”する事を自らの義務と課し、
5年連続で危なげなくゴールラインを踏み続けました。
ところが・・・

91年、車が9回転するほどの大クラッシュを起こし、リタイア。
「限界を超えている年齢に近づいていたんで、
もしかしたら、このまま優勝できないでパリ・ダカを終わるのかな・・・」

体力的にもトップレーサーとして闘える時間はあと僅か。
そんな思いの中、彼は・・・
「やっぱりどうしても優勝したかったんで、
アクセルを踏むんだ!とにかく1秒の勝負に賭ける!」

スタートから一気に時速200kmへ。
心のブレーキを解き放ち、アクセルを目一杯踏み続けます。
そして初参戦から12年。ついに念願の優勝を果たしたのです。

「表彰台の高い所にあがる。あの気持ち良さっていうのは、
本当に気持ち良いですね。」

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