「本当にすごく良く受ける質問で、笑わなきゃいけないんですよね?って
言われることがすごく多いんです。けれど、作り笑顔に人の心は動かない。」
激しい運動と美を競う競技エアロビック。
その世界で99年、世界3大タイトルを独占したエアロビック界の女王。
短大時代から競技を始めた彼女は、
抜群のセンスで93年日本チャンピオンに輝きます。
ところが翌年、初めて出場した国際大会でなんと最下位に!
「本当に存在感なく終わってしまった・・・。
ここにいるのが申し訳ないような、いたたまれないような恥ずかしいような。」
世界とかけ離れた小さな自分を知り、笑顔を失いかけた彼女。
しかしそこで思ったこと・・・
「楽しく演技できる状況を作るため、
すごく大変な練習をしてステージに立つ!」
苦しいトレーニングを積んだ自信があればこそ、本番を楽しめるはず・・・
「重いボールを使って、腹筋のトレーニングをしたりとか。
バーベルを持って手の上にあげながら、少し飛び跳ねるような感じで、
足を連続で上げたりとかやってました。」
自らを追い込み、徹底的に鍛え抜いた彼女。
そして96年、スズキワールドカップ。
そこには苦しさを乗り越えたからこその洗練された演技と、満面の笑顔が・・・
世界中を魅了した彼女は、
ついにエアロビック界の女王として頂点に立ったのです。
「負けた時は、より本物になれるチャンスをくれる。
本物になっていけばいずれ勝利はくる。」