「ぼくの強みは、ボートを愛していること。」
日本におけるボート競技の第一人者として、全日本選手権で11回の優勝。
オリンピック4大会連続出場を果たした彼。
最初の挑戦は23歳の時。アトランタ・オリンピックのアジア予選でした。
他を寄せ付けない圧倒的な強さで優勝。
周囲の期待を受け、意気揚々と世界へ挑みます。ところが…
21人中20位という散々な結果に。
「悔しさじゃなくて怖さですね。恐怖の方ですね。
恐くて早く逃げて日本帰りたいなって…」
海外の強豪選手から受けた、恐怖を感じるほどの敗北感。
しかし、彼は・・・
「ここからがスタートだ!!全てを変えてやろうと思いましたね。
体がまず海外の選手と違うので、体を作るしかないと。」
彼は海外の選手に負けないような鋼の体をつくるため、
過酷な練習を始めます。
「腹筋の強化、ねじったりとか縦にやったりとか、
1日に合計で450回、もしくは500回ぐらいですね。」
4年後、4人乗り競技で日本チームのエースとして挑んだ世界選手権。
そして…
見事優勝! 欧米選手の独壇場だったボート競技で、
日本チームを世界一に導いたのです。
「絶えず、自分を変えてやるぞ、俺は変えるんだ!って思う事ですね。」