「沖美穂の着るジャージは、チャンピオンジャージしかないんだ。
勝たないといけないプレッシャーとの戦いは、すごくありましたね！」
国内最高峰・全日本自転車競技選手権で、前人未到の１１連覇！
その強靭な精神を作り上げたのは、ある一度の挫折でした。

北海道で生まれ育ち、幼少の頃からスケートに親しんできた彼女の夢は、
オリンピック出場。しかし、２１歳当時の実力は･･･
「最高で世界選手権の補欠。与えられたメニューだけをこなしていたので、
どうしたらいいのか自分でわからなくなって、逃げ出してしまいましたね。｣

思わず氷の上から逃げ出してしまった彼女。日々募る、後悔の念･･･
そんな中、出会ったのが自転車競技という世界でした。

「今度は自分で積極的にやっていこうと心に決めました！」

��二度と逃げない�≠ｻう誓った彼女は、言葉も通じない本場フランスで修行を重ねます。
「１日で２００km。どうしてそのメニューをやるのか、自分が理解する。
苦しいのかわからないくらい、自分を追い込みましたね。」

与えられるのではなく、自分で決める。その信念を貫き、日本人女性初のプロとなった 彼女。そして何事にも立ち向かう強靭な精神を身につけた彼女は、怒涛の１１連覇を達成！
最強の女性レーサーとして、頂点へと上り詰めたのです。

「新しい世界というのは変われるチャンスですから、自分で切り開く！」