「いわゆる(ソムリエの)先駆者がいなかったので、今、フランスに行かなければ
勉強できないと思って、10代のうちにフランスに行きました。」
14年前、フランス人、イタリア人以外で初めて世界最優秀ソムリエコンクールで
優勝し、日本に一大ワインブームをもたらした彼。しかし、その影には挫折の日々が・・・。
19歳からの3年間、ヨーロッパ中のぶどう畑を歩き回り、ワインの勉強をした彼は
帰国後、25歳で全国ソムリエ最高技術章コンクールに優勝し、
見事ソムリエ日本一の座に輝きます。
そして、世界の頂点を目指し、世界最優秀ソムリエコンクールに挑戦。
ところが・・・準決勝でまさかの敗退。
「自分の努力や実力では、この準決勝をクリアするのは
もう自分には無理なのかな・・・」
世界とのあまりに大きな差を知った彼が決意したこと。それは・・・
「フランス人を超えるためには、フランス人がこれまでしてこなかった方法で
トレーニングするしか無いんじゃないかと・・・」
彼は6年の歳月をかけ、世界中のワインの特徴やルーツを徹底的に研究し、
独自のノートを作成。さらに・・・
「年間のテイスティング量は1万種類を越えていましたね、
多い時で(1日)700〜1000種類くらい・・・」
そして、再び挑んだ世界大会・・・。
見事優勝し、ついに念願だったソムリエ世界一の称号を手に入れたのです。
「努力を惜しまないからこそ、楽しい時間が持てると思うんで・・・
何かやろうと思ったら、絶対に目的を達するまで続ける事だと思います。」