挑戦者 No.1への階段毎週土曜よる8時51分から:ナビゲーター吉瀬美智子

10月17日の放送

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#27 篠宮 龍三 /プロ フリーダイバー

「(水深100mの世界は)、まず光がほとんど届いていません。
光も重力もほとんど感じません。宇宙に近いそんな場所ですね!」
ボンベを使わず、足ヒレをつけ、
どれだけ深く海に潜れるかを競うフリーダイビングにおいて、
世界でたった10人しかたどり着いたことのない、水深100mの領域に達した男。

海とともに育った彼が、フリーダイビングに出会ったのは20歳の時。
持ち前のセンスで、次々と記録を樹立する中、2004年プロ宣言。世界を目指します。
ところが・・・

「酸欠による失神ですね。それを世界大会に出るたびにやってしまいまして。
潜ることとか怖くなってしまったんですね。」
プロになったからこそ、失敗は許されない・・・気負いとあせりから、極度のスランプに。
しかしそこで気づいたこと。それは・・・

「こうなったら嬉しいなとか、勝てたら嬉しいな・・・とかポジティブに気持ちを切り替えていったんですね。」

成功のイメージを抱く。彼は記録ではなく、挑戦できる喜びを胸に地道な努力を行います。
「落ち着きを保つために、座禅をしたりとか瞑想したりとか。後はプールに入った時に
8分間、じっと息を止める!最後の方はもう本当にきついです。苦しいです。」

深い海の中での己との孤独な戦い・・・
彼は日本人で誰も超えたことのない100mの世界に挑戦します。
そして2009年、見事105mを達成!
日々繰り返しイメージした神秘の世界へと足を踏み入れたのです。
「失敗したらどうしようではなく、成功のイメージとか喜びのイメージとか、
そういう思いで楽しむのが、一番だと思いますね。」

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