挑戦者 No.1への階段毎週日曜よる6時56分から:ナビゲーター吉瀬美智子

9月20日の放送

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#25 中村征夫 /水中写真家

2万7000時間 海を撮り続ける男、水中写真家・中村征夫。
「相手が自然界だから、そうそうポーズはとってくれないし、
撮影に1番長いので30年かかっています。」
水中写真の第一人者として、生命力あふれる海の生き物や環境を撮り続け、
写真界の直木賞と言われる土門拳賞を受賞するなど、精力的に活躍するカメラマン。

水中写真に出会ったのは、19才。
好奇心のままに、美しい写真を撮ろうと世界の海を飛び回わっていました。
しかし、取材先で遭遇したのは・・・。

1993年、北海道南西沖地震。
「200名程の方達が命を失ってしまって。
機材も無くなったんで、いっそのこと海から足を洗って、カメラも置いてしまおうと。」
地震による津波が奪った多くの命。
海に憎しみの気持ちすら抱いた彼は、カメラマンを辞めようと決意します。しかし・・・

「もしかしたら助けられたかもしれないなという風に思い始めて。
海の美しさはもちろん、怖さもきちんと伝えなさいと。」

海が持つ真実の姿を伝えたい。人々に訴えかける写真を撮るため、彼は再び海へ。

「1週間10日で完成させる作品は一つも無いです。
一瞬の行動、起きそうで起きないというので、何回も同じ所通ったり。」

今、地球に何が出来るのかを考える。それを考えるきっかけになれば・・・
そんな思いで潜ること、2万7千時間以上。
刻一刻と変わる海の姿を写しだした彼の作品は、
多くの人の心に響くメッセージを送り続けているのです。

「辛いことから逃げちゃいけないなと思う。
辛い時こそ、行動に移すべきじゃないかなと。」

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