世界一の味を極めた男 ピッツァ職人・山本尚徳
「18歳の時に家出して、たまたま拾ったチラシに従業員募集って書いてあって、
それがたまたまイタリア料理店だった。」
2007年、世界ピッツァ選手権で日本人初となる、総合優勝。
翌年も2部門で優勝し、世界にその名を轟かせました。そんな彼の原点は・・・
イタリア旅行中、ピッツァの味に衝撃を受けた彼は、26歳の時、本場ナポリで武者修行を開始。ところが・・・
「君のような日本人がいると、嫌がるお客さんがいるから明日からもう来ないでくれと。」
日本人というだけで、生地にすら触らせてもらえないという現実。それでも彼は・・・
「誰よりも朝早く来て、誰よりも遅く帰って・・・あの時は睡眠時間3時間でした。」
彼は皿洗いや店の掃除など、人の嫌がる仕事を率先して行いました。さらに・・・
「その日に先輩たちが僕に言った言葉、イタリア語を勉強したりとか、全員に信頼されるように何でもやってましたね。」
苦節1年、彼の情熱が次第に伝わり、ついに本場のピッツァ作りを直接学ぶ事が出来るようになったのです。
そして29歳、世界ピッツァ選手権に挑戦。見事日本人初の総合優勝を果たしたのです。
「ナポリの方たちから、お前はピッツァ職人だよと認められた気がしました。
誰よりも働かなきゃいけないと思う。それを繰り返す事で自信につながっていく。」