弟・健一 「三味線を聴けば、その時の体調だったりとか…」
兄・良一郎「今日は調子良いかな、悪いかなってすぐ分かります」
これまでの枠を打ち破った、津軽三味線の新境地を開拓。
デビューアルバムでいきなり10万枚という伝統楽器としては異例の大ヒットを
飛ばした兄弟アーティスト。
三味線好きの父の勧めで5歳の時に稽古を始めた兄。その2年後、弟も同じく5歳で
三味線を握ります。励まし合いながら、共に練習に励んできた2人。
しかし、思春期を迎えたころ、ある変化が・・・
兄・良一郎「隠れて三味線をやっている感じ」
弟・健一 「恥ずかしいという思いが先行しちゃったんです」
二人 「お互い中学校入ったら止めようという話までしてました。」
「カッコ悪い」「年寄り臭い」…。友人から馬鹿にされる事も多く、
三味線にコンプレックスを感じるようになっていました。
それでも練習に駆り立てていたものとは・・・。
兄・良一郎「弟に負けるわけにはいかない…」
弟・健一 「兄よりも上に行く」
兄弟に対する強いライバル心。2人は、それぞれ別の方法で個性を磨きます。
兄は高校卒業後、上京。民謡酒場で武者修行を重ねます。
弟は地元・北海道で他の楽器の奏者と交流を深め新たな表現方法を探します。
そして3年後。三味線奏者として一回り成長した二人は、津軽三味線の全国大会で優勝と準優勝に輝きます。
それをきっかけに、再び兄弟でユニットを組みメジャーデビュー。
アルバムは、驚異的な売り上げを記録。世界中の観客を魅了したのです。
弟・健一 「時にライバルで、時にパートナーで」
兄・良一郎「2人だったからこそ、辛い時も良い時も」