挑戦者 No.1への階段毎週日曜よる6時56分から:ナビゲーター吉瀬美智子

8月2日の放送

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#17 平井 伯昌 /競泳・日本代表ヘッドコーチ

「日本代表選手の合宿の時に、潜水の練習とかをしているんですよ。たぶん他の人とか、
こいつ何やっているんだって、思ったんじゃないですか。」
1988年、ソウルオリンピック100m背泳ぎで、日本競泳界に16年ぶりの金メダルをもたらした天才スイマー。

小学2年生で水泳を始めた彼は、17歳でオリンピックに出場。そこで彼が披露したのは、
当時まだ注目を集めていなかった“バサロ泳法”でした。ところが・・・
「体を壊しましてね、腰痛だったんですが、寝たきりみたいな状態が続いてしまって、
辛かったです。精神的に。」
ドルフィンキックで進むバサロ泳法は、腰や心肺機能への負担が大きいとの否定的な見方もあり、彼の泳ぎを笑う者も。しかし・・・

「バサロに関して、誰もやれないバサロをやっているんだって・・・
最初の25mはトップなんですよ。速いんですよ。むしろこれを磨きましたね。」

世界でトップに立つには、リスクは高いがバサロを極めるしかない。
彼は肉体改造に取り組みます。
「ダンベルという重りみたいなものを持って、潜水の練習ですね。
最後の100分の1秒の争いになると思っていたので、タッチの練習までしました。」

そして4年後、体力と技術に磨きをかけた彼は、再びバサロ泳法で勝負に挑みます。
信じた道を突き進み完成した彼のバサロは、見事世界を制覇。
水泳界に新たな1ページを刻んだのです。

「新しい境地に踏み込もうと思えば、多少のリスクはつき物。
ちょっとばかりの勇気を出して足を一歩前へ出してみる。」

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