「とにかく声が大きい子供でしたね。兄と喧嘩しては、その声が近所中に響き渡って…」
温かい美声が感動を誘う名曲「千の風になって」で、130万枚を超える大ヒットを飛ばした、クラシック界のプリンス。
人々の心を打つ彼の歌声は、ある大きな挫折から生まれたのです…。
14歳の時、合唱部で初めてテノールとして歌を歌い始めた彼は、
大学卒業後、声楽の本場イタリアに留学。
しかし3年後…、彼の身に突然災難が振りかかります。
「ある日突然、全然違う声になってたんですよ。音にガリガリ、ガリガリ雑音が入って…」
声に雑音が入るというテノール歌手としては致命的な異変…。
日本に帰国し様々な治療を受けるものの、ハッキリした原因は不明。声は元に戻らず、
絶望の淵をさまよっていたその時…
「色々な一流の歌い手の演奏を聴いて励まされました。
自分が感じているような気持ちを多くの人に感じて貰える様な歌い手になりたい…」
そう考えた彼は諦めることなく治療を続け、3度の手術を経て、
ついに元通りの声を取り戻します。さらに…
「自分の肉体、楽器自体を作り上げていくトレーニングを相当ハードにしました。
25mプールを潜って、息継ぎしないで泳ぐとか。」
そして、魂を揺さぶる命の歌「千の風になって」で大ブレイク。
年間100本を越すコンサート活動を続け、多くの人に歌声を届けています。
「少しでも多くの人が、秋川の歌で明日からの活力、元気に繋げて欲しい…。」