挑戦者 No.1への階段毎週日曜よる6時56分から:ナビゲーター吉瀬美智子

6月21日の放送

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#12 吉田 秀彦 /柔道家

「柔道と言えば、デブ、クサイ、モテナイというイメージの中、
 何で俺がやらなきゃいけないんだろうって思ってましたね。」

小学生で柔道を始めた彼は、1992年22歳の時、バルセロナオリンピックに出場。
しかもオール1本勝ちで金メダルという快挙を達成。
その勝利の影には、ある人物との固い友情がありました。

それは念願のオリンピック本番10日前の出来事。
練習中、金メダル確実と言われていた先輩・古賀稔彦に、
怪我を負わせてしまったのです。それも出場さえ危ぶまれる程の大怪我。
「やっちまった・・・と同時に古賀先輩の夢を終わらせてしまったという責任を感じました。」
精神的に追い込まれた彼を立ち上がらせたもの・・・それは、

「“俺は金メダルとるからお前もとってこい”と一言、言われました。」
固い友情の約束。畳に立てない古賀の分まで、稽古に励んだ彼。さらに・・・
「自分のできる事っていうと氷で足を冷やしてあげたり、身の周りの洗濯をしてあげたり、
できることを何でもしました。」

そして10日後、先陣を切って登場した彼は、先輩との約束通り優勝。
金メダルのバトンを渡します。そして翌日、満身創痍の古賀も見事金メダル。
友情が奇跡を起こした瞬間でした。
「自分の優勝の時より、すごい涙が出てきましたね。キツくても苦しくても
耐えれば夢は叶うんだなと。」
彼は揺らぐことのない強い精神力で、今日も挑戦を続けています。

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