挑戦者 No.1への階段毎週日曜よる6時56分から:ナビゲーター吉瀬美智子

5月17日の放送

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#7 篠山 紀信/写真家

「よくムチ打ちとかになるんですよ。終わるとアイシングしたり、
まるでスポーツ選手のような…。」
クラシックの本場・ヨーロッパで実力を認められ、
日本人女性として初めて外国オーケストラの首席指揮者となるなど、
いま世界で最も注目を集める若手指揮者。
しかし、華々しい現在の活躍も地道な下積み時代があったからこそなのです。

幼い頃から“指揮者になる”という夢を抱いていた彼女。
が、楽器奏者と違い、指揮者になるのに決められた道などありませんでした。
「照明とか字幕とか、ピアニストが遅れた時に代わりに弾くとか。」
学生時代からオペラの現場で、裏方としての雑用をしながら下積みを続ける日々。
このままで道は開けるのか?思い悩んだ末、彼女はある大きな決断をするのです…。

「やっぱり出て行こうと思ったんです…。」
彼女は単身日本を飛び出し、一流指揮者を数多く輩出している
クラシックの本場・ロシアに留学します。言葉も文化も全く違う異国の地で、
戸惑いながら暮らす日々。
「暗闇の時ほど、星ははっきり見える筈だと…。ずっとそれだけを見続けていました。」
彼女は、指揮者になるという夢だけに向かって、2年間、
たった一人で努力を続けたのです。

その後、日本で指揮者デビューを果たした彼女は、32歳という異例の若さで、
ロシア・ボリショイ交響楽団ミレニウムの首席指揮者に就任。
本場ヨーロッパでも注目される指揮者になったのです。

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