次々と話題のＣＭや広告を世に送り出し、テレビ番組の司会者も
務めるというマルチな才能のトップ・クリエイター箭内道彦。
そんな彼にも、挫折の日々が…。

３浪の末、東京芸術大学に入学した彼は、卒業後、デザイナーとして
大手広告代理店に就職。
しかし、一向に芽が出ず、モヤモヤした日々を過ごしていました。
「デザインってカッコ良くなきゃいけないとか、美しくなきゃいけないとか、
自分が勝手に思い込んでどんどん自滅する毎日…。」

そんな彼が自分を変えるキッカケにとった行動、それは…
“髪を金色に染める”事でした。
「金髪のクセにイマイチなものを作っていたらカッコ悪い。
まず、こんな恰好して、そこに追いつく様な物を作っていこう。」
彼は目立つことにより、自らハードルを上げ、自分を奮い立たせたのです。
周囲の冷ややかな目を他所に、営業回りまでこなし自分の力で
広告を作り上げていきます。

そうして作り上げた作品が、ついに誰もが認めるヒット広告に！
以来、手掛ける作品は軒並み大ヒット。
広告の枠を超えたスーパー・クリエイターとなったのです。