18歳のデビュー以来、数々の記録を塗り替えてきた競馬界のプリンス、
武豊。颯爽と騎手人生を駆け抜ける彼にも、知られざる苦悩があったのです。
それが、史上最強とも言われたディープインパクトとの2年間。
ディープインパクトに初めてまたがった彼は「この馬は、とんでもないことになる」と
衝撃を受けます。
彼の予感は的中し、走るレースはすべて完勝。
超一流騎手でさえも勝率2割の競馬界において、
彼は‘勝つことを義務付けられる’という、極限のプレッシャーを
一身に受けていたのです。
そんなプレッシャーに屈しそうになる彼を支えたのが・・・
「誰よりも自分に期待する」という気持ちでした。
彼は、普段通り早朝から馬と向き合い、体調管理に努めます。
馬と心を一つにし、自分が自分に期待出来る状況を自ら作り出し、
プレッシャーを楽しむ・・・
そして彼は常勝ディープインパクトで見事、三冠達成の快挙を成し遂げたのです。