「24時間お菓子のことを考えてます。夢の中でお菓子が出来ることもある。」
世界を制したスウィーツの魔術師・辻口博啓。彼の名を世界に轟かせたのが、
お菓子のワールドカップ「クープ・ド・モンド」での個人優勝。
しかしそんな栄光の影には、知られざる努力の軌跡が･･･。

修行のため18歳で上京するが、その矢先、実家の和菓子屋が倒産。
一日でも早く一人前の職人になり、家族を助けたいと願う辻口青年を支え続けたのは、
和菓子職人である父の唯一の言葉だった。それが･･･

"仕事は目で盗め"･･･その言葉を受け、彼は意外な行動に！
売れてるお店のゴミ箱を漁り、素材の入手経路を探ったりと、
毎日2、3時間の睡眠で、お菓子作りに全てを注いだのである。
それから11年、辻口はお菓子のワールドカップ「クープ・ド・モンド」で個人優勝。
名実共にお菓子職人の頂点に立ったのである。