仮面ライダービルド
毎週日曜午前9時放送

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    毎週日曜午前9時放送

ストーリー

[2018年03月04日]
第25話「アイドル覚醒」

 目が緑色に光った美空(高田夏帆)は、仮面ライダーローグらに手の平を向けると、目に見えぬ強烈なパワーを放ち、ローグらをスカイウォールの壁の向こうへと飛ばしてしまう。驚く戦兎(犬飼貴丈)らの前で、美空は異質な声で「エボルト…」とつぶやくと、意識を失いその場に倒れ込んでしまった。

 美空の力はバングルによるものなのか?戦兎は、石動(前川泰之)を呼び出して質問するが、石動もバングルは火星から持ち帰ったものというだけで「エボルト」という言葉についてはわからないという。結局、美空の力については何も解明できなかったが、石動は西都に東都の情報を流すスパイがいることをほのめかす。難波重工の難波会長(浜田晃)は、施設の子供たちを洗脳し、科学者、軍人、スパイになるための訓練を積ませてきたという。内海(越智友己)、鷲尾風(足立理)・雷(奈須田雄大)の兄弟も、そんな難波に忠誠を誓う子供たち=難波チルドレンの一員らしい。

 本人の依頼で戦兎は美空の身体を調べることに。その結果、バングルに人工知能のような意思が存在する可能性があることがわかった。そのバングルが美空の身体を介してパンドラボックスを開けさせないようにしているのかもしれない。この国をかつての火星のように崩壊させないために…。戦兎の分析を聞き、自らの未知の力に怯える美空。戦兎はそんな美空に「お前は俺が守る」と力強く宣言する。

 戦兎らがスパイをあぶり出すために仕掛けた罠にリモコンブロスとエンジンブロスが引っかかった。ビルド、クローズチャージ、グリスは前回の借りを返すとばかりにリモコンとエンジンを圧倒。リモコンらも撤退を余儀なくされる。

 リモコンらの行動で西都のスパイが首相秘書の増沢(中谷太郎)であることがわかった。本性を現した増沢は「パンドラボックスの本当の在り処には、今頃ローグが向かっているはずだ」と言うと「すべては難波重工のために!」と雄叫びをあげつつ消滅する。

 そのころ、一人パンドラボックスの番をしていた赤羽(栄信)の前に幻徳(水上剣星)が現れた。パンドラボックスを守ろうと赤羽はキャッスルハザードスマッシュに変身、幻徳もローグに変身し容赦なく攻撃を仕掛けていく。

 戦兎、龍我(赤楚衛二)、一海(武田航平)は赤羽が携帯に出ないことを確認しつつ、パンドラボックスを守る赤羽のもとへ走る。
 しかし、キャッスルハザードスマッシュはローグの圧倒的なパワーに為す術もない。戦兎らが駆けつけた時には、強烈な必殺技を浴びて変身を解除してしまった。
「カシラ…ありがとうございました…」
 ボロボロになった赤羽は、その言葉とともに消滅する。

 「なんで逃げなかったんだよ…」
 一海は悲しみをこらえつつ赤羽のドッグタグを拾うと、戦兎、龍我とともにローグへと向き直る。
「変身!」
 怒りも露わに3人はビルドラビットタンクスパークリング、クローズチャージ、グリスに変身。一気にローグへと襲いかかる。

 しかし、気持ちだけで倒せるほどローグの力は甘くはなかった。何も出来ずにローグに圧倒される3人。そこへ美空が現れ「一緒に闘いたい」と言うが、バングルは不思議なパワーを放つことなく、逆にローグに狙われてしまう。クローズチャージがなんとか身を呈して美空を守ったが、ビルドは局面を打開しようとハザードトリガーを使うことを宣言。ビルドラビットタンクハザードにビルドアップする。

 ビルドはオーバーフロー状態になると、ついにローグにダメージを与えることに成功。しかし、自我を失っており、グリスにまで攻撃を仕掛けてしまう。その間にローグはパンドラボックスの強奪に成功。フェニックスボトルを使い、火の鳥のようになるとその場から逃げ去っていく。

 一方、攻撃の手を緩めないビルドラビットタンクハザードはついにグリスの変身を解除。そして、ゆっくりと美空に目を向ける。龍我、一海の目の前で美空の首に手をかけたビルドはゆっくりと持ち上げて…。が、その時、美空のバングルが光るとビルドラビットタンクハザードの複眼が両方ともラビットに変化した!

脚本:武藤将吾
監督:柴?貴行
アクション監督:宮崎 剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)