仮面ライダービルド
毎週日曜午前9時放送

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    毎週日曜午前9時放送

ストーリー

[2017年10月29日]
第9話「プロジェクトビルドの罠」

 葛城(木山廉彬)が遺した「プロジェクトビルド」とは、仮面ライダービルドを使った究極の防衛システムのことだった。ビルドドライバーやフルボトルを作ったのが葛城だったとは…。葛城はネビュラガスを人々に注入し、ビルドに変身できる人間を探していたのか。龍我(赤楚衛二)は自分たちをモルモットにして苦しめた葛城を憎悪するが、戦兎(犬飼貴丈)はライダーシステムを開発した葛城の功績は大きいと評価。科学を軍事に利用するのは周囲の責任、葛城は悪くないという戦兎に龍我は怒りを爆発させる。

 そんな戦兎と龍我のケンカを止めるために、わざとボトルを爆破させた美空(高田夏帆)の思いに触れた龍我は、高校生に変装して美空を街へ連れ出す。ブティックやカフェで楽しい時間を満喫する美空。龍我も“デート気分”を楽しむが、美空からスカイウォールの惨劇から約7年も眠っていたこと、眠っている間に付けられていたバングルでボトルを浄化できる能力を身に付けたことを聞かされ神妙な面持ちになる。

 美空は戦兎が変換装置を発明するまでボトル1本を浄化するたびに1週間も眠っていたとか。それだけに普通の女の子の生活に憧れていたという美空に、龍我も思わず香澄への思いを告白する。が、そんな二人の前にファウストのガーディアンが現れた。

 美空を守るため必死に戦う龍我だが、ナイトローグの一撃に圧倒されてしまう。美空がさらわれる…。が、そこへ現れたブラッドスタークがローグの動きを阻止。美空からの連絡を受けたビルドにも助けられ、龍我はなんとか美空を秘密基地へと連れ帰る。

 一方、ファウストの後ろ盾となっている難波重工の難波会長(浜田晃)は、軍事開発が遅々として進まない東都の政策に不満を表す。焦る幻徳(水上剣星)は、スタークに状況を打ち明け、パンドラボックス強奪計画を実行へ移す。パンドラボックスが奪われれば戦争になる、そうすれば幻徳の父で東都首相の泰山(山田明郷)も軍備強化に動かざるを得ない…。

 秘密基地で目覚めた美空は、自分がボトルを浄化することでビルドがたくさんの人たちの明日を創れると戦兎に言われて救われたこと、戦兎が龍我の恋人・香澄(伊藤梨沙子)を失った責任を感じていることを龍我に告げる。
「戦兎は科学の力を信じている。だからこそ葛城を責めるのではなく、正しいことにそれが使えなかった現実をなんとかしたかったんじゃないかな」
 美空の言葉にかたくなだった龍我の心も揺れる。

 幻徳と志を同じにする研究員・桑田(吉田亮)がパンドラボックス強奪計画に動き出した。不穏な動きを察知した戦兎だったが、桑田は自らネビュラガスを浴びてフライングスマッシュに変身。戦兎もビルドに変身し、逃げるスマッシュを追う。

 しかし、それは戦兎を研究所から遠ざけるワナだった。研究員の河合(本庄司)は研究所のセキュリティロックを解除。ブラッドスタークとファウストのガーディアンは堂々と研究所へと侵入する。

 そのころ計画開始に満足げな笑みを浮かべる難波会長の横には紗羽(滝裕可里)が。「これがビルドの新しい情報です」とビルドの写真を何枚も難波に手渡し…。

 ビルドに倒され、スマッシュから元の姿に戻った桑田は自らの役目は終えたとネビュラガスを浴びる。ビルドの目の前で徐々に体が粒子化して消えていく桑田。
「最後に教えてあげよう…。葛城巧は…生きている」
 何者かに殺されたはずの葛城が生きている!? 一人残されたビルドはぼう然とたたずむだけで…。

脚本:武藤将吾
監督:山口恭平
アクション監督:宮崎 剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
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