On Air Plus+
2015.03.20放送
「体感型メイクレッスン
メイクの純度を磨く。」



UDA/メイクアップアーティスト
1991年にオリビエ・エショードメゾン氏に師事し、その後いくつかの化粧品会社を経て独立。小誌をはじめV magazineほか、国内外のエディトリアルで活躍するほか、コスメティックやファッションなどのキャンペーン広告も数多く手がける。ファッション感と素顔を生かしたメイクに定評があり、女優やタレントの指名も多い。



MC黒田エイミがどうしてもやりたかった特別な企画。自らがメイクモデルとなり、体感型のメイクレッスンをお届け。
誌面では伝わりづらいテクニックもお伝えします。貴重な体験談を語ったUDAとエイミのトークも必見。
Beauty Flashでは、両国国技館で行われた豪華コレクションの裏側を大公開。




東京から世界へ発信!豪華コレクションの舞台裏



今回のゲストは、約1年ぶりの登場となるメイクアップアーティストのUDAさんです。お届けするのは、体験型のメイクレッスン。エイミさんが自らメイクモデルとなりながら、その人の個性を最大限に引き出すUDAさんならではのセルフメイク法を教えていただきます!
半顔ずつ作る70'Sベーシックメイク
実はこちらの企画、UDAさんとエイミさんが撮影の現場で話すなかで生まれたもの。エイミさんが自らメイクモデルになって教えてもらうことで、より自分で感じたものが伝えられるのでは? という想いから生まれました。まずはUDAさんに半顔のメイクをしていただき、その後に残りの半顔をエイミさんがセルフメイクしていきます。みなさんもぜひ、一緒に体験してみてください!
UDAさんが作る今回のメイクのテーマは、退廃的な70年代を感じさせるベーシックメイクです。大切にしているポイントは、まずはその場で自分で「やってみる」こと。そして、メイクテクニックよりも「気分」を大事にすることです。
●Antenna<>WIRED CAFE/東京都港区南青山3-13 COMMUNE246内
チークで作るニュアンス感
さっそく、レッスン開始です! チークののせ方にもいろいろありますが、UDAさんオススメの失敗しにくい方法は、ファンデーションとチークを混ぜて使うテクニック。チークをそのままのせるよりもふんわりとのって、ニュアンスが生まれるんです。
(1)クリームチークとリキッドファンデーションを手に出して、ブラシで少しずつ絵具のように混ぜていきます。クリームチークは、口紅を代用してもOK。
●THREE/フローレスエシリアル フルイド ファンデーション102¥5,400(税込)
●シャネル/ル ブラッシュ クレーム ドゥ シャネル63¥4,860(税込)
(2)頬骨に沿って、ブラシでチークを広げていきます。上から下へ、顔の外側へ流すようにサッサッと筆を使うことで、頬骨の凹凸に対して自然に色が入り、きれいに仕上がります。
(3)隠し味に、鼻の頭と眉の上にもチークを入れます。眉上(黒目の外側あたり)に入れるチークは顔に奥行きを生みます。
(4)柔らかさが出るように、パウダーはふわりとまとうようにのせましょう。つけ過ぎないよう注意。
●ディオール/ディオールスキン ヌード エアー パウダー コンパクト¥6,804(税込)
目元に作るアンニュイな印象
次に作っていくのは、目元。眉はシャドウを2色混ぜて使うことで、濃く描き過ぎるのを防ぎます。
●THREE/プレスド アイブラウ デュオ 03¥3,780(税込)
(1)シャドウ2色を混ぜ合わせた色を、ブラシで眉にのせていきます。
(2)芯を作るようなイメージで、毛の流れを意識しながらペンシルで眉の一番濃い部分を埋めていきます。キリッとした印象にしたいときは、眉頭の下に線を少し足しましょう。
●シャネル/クレイヨン スルスィル 20¥3,132(税込)
(3)アイシャドウも少しラフに仕上げて、作り過ぎないアンニュイな印象の目元に。シャドウペンシルを直接のせ、指でアイホール全体にぼかしていきます。
●NARS/ソフトタッチシャドーペンシル 8202¥3,456(税込)
(4)メイクはその瞬間の“気分”が大事。もう少し色を足したいと思ったら、下まぶたに同じ色を足してもOK。こちらはぼかさずに仕上げましょう。
引き算で生まれる魅力
昔、UDAさんがストリートスナップのメイクを手がけた時、「どうしてもフレッシュにならない!」と、悩んだ撮影があったといいます。その時、現場で「ファンデーションをとってみたら?」と言われて、戸惑いながらも他に方法がみつからずにファンデーションをとっていくと、自分でも驚くほどフレッシュになっていったのだとか。そんな衝撃的な経験から、価値観がガラリと変わったというUDAさん。引き算で生まれていく魅力についても教えていただきました。
今回も全体のバランスを見て、「リップはもう色を入れなくても良さそうな感じもしますが、どう?」とUDAさん。エイミさんも「うん。色はなくても良さそう!」ということで、薄いピンクでツヤだけをプラスすることに。
●アディクション/リップグロス ピュア ホリデー¥2,700(税込)
リップを抑えたことで、アンニュイな目元がより印象的になりました。「バランスって、すごく大切ですね!」と、エイミさんも大満足の仕上がりです。
エイミもセルフメイクに挑戦!
半顔が完成したところで、残りの半顔を今度はエイミさん自ら仕上げます! まずはチークから…。「ちょっと強い。もう気持ち、なでるくらいな感じで!」とUDAさん。なかなかスパルタです(笑)。
UDAさんいわく、大事なのは「よく見る」こと。皆さんも、いつものメイクがルーティンワークのようになってしまっていませんか? しっかり細部を見てメイクをすることで、「ここにもうちょっと色を足したほうがいいな」「こっちの色が強いから、こっちは抑えたほうがいいな」というバランスも浮かび上がってきます。
眉のペンシルは、あまり寝ないように、立てて描くというアドバイスもいただきました。「全然違う。細く描ける!」とエイミさんもびっくり。反対にアイホールにのせるシャドウペンシルは、寝かせて描いてOKです。そのままぼかしていきましょう。
セルフメイクの半顔も完成です! リップの色をのせたい場合は、目元やチークを抑えるなど、全体のバランスを大切に。何よりも、自分の顔をよく見て足し引きしていくのがポイントです!