バックナンバー

2017年7月15日放送河田小龍 くじらの町

太平洋に面し、その独特な地形から「ユネスコ世界ジオパーク」の1つに認定されている室戸。かつて捕鯨が盛んに行われていたこの地には、豪快な一枚の絵が残されています。
作者は土佐藩の絵師、河田小龍。アメリカから帰国したジョン万次郎の体験を聞き書きしたことでも知られる人物で、坂本龍馬などにも影響を与えた人物です。
小龍は三年間漁師たちと寝食を共にし、当時の「古式捕鯨」の様子を絵に残しました。
室戸市内には他にも小龍の作品が残されています。室戸市内にある老舗の太田旅館には、くじらの骨に描かれた龍の絵がいまでも飾られています。
室戸で栄えた古式捕鯨はその後、近代捕鯨により終焉を迎えましたが、小龍の痕跡は確かに残っていました。
訪れた場所
室戸世界ジオパークセンター
ユネスコ世界ジオパークに認定されている室戸。その特異な地質、大地により、鯨が室戸沖をよく回遊し、幕末時にも古式捕鯨が盛んに行われていました。その捕鯨という文化が、ジョン万次郎の物語、ペリー来航、そして開国へとつながる幕末維新の潮流を生んだのかもしれません。
所在地 高知県室戸市室戸岬町1810-2
電話番号 0887-22-5161
開館時間 9:00~17:00
休館日 無休
入館料 無料
訪れた場所
キラメッセ室戸 鯨館
室戸で栄えた古式捕鯨を、当時の様子を描いた絵図やアニメーションなどでわかりやすく紹介。
所在地 高知県室戸市吉良川町丙890-11
電話番号 0887-25-3377
開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 大人(18歳以上) 500円
小人(小学生~高校生) 無料
障がい者(付添者1名も含む)・小学生未満 無料