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2017年7月8日放送異端の町絵師 弘瀬金蔵

毎年7月、高知県香南市赤岡町では「絵金祭り」が開かれます。家々の軒下に飾られるのは、何枚もの芝居絵屏風。ロウソクの灯りに照らされた幻想的な絵が、訪れる人々を楽しませてくれます。
この一見おどろおどろしい絵を描いたのは、弘瀬金蔵。弱冠21歳で土佐藩家老の御用絵師に抜擢されますが、贋作容疑をかけられ城下追放となった人物です。

金蔵は、町絵師として、大衆に向けた作品を多く遺しました。こうした作品は、贅沢禁止令によって娯楽が制限されていた時代、芝居の代わりに見て楽しめる作品として、人気を誇ったといいます。
150年以上を経た今もなお、金蔵は「絵金さん」の愛称で町の人々に親しまれています。
町の人々の手で始められた「絵金祭り」では、代々大切に受け継がれてきた絵金作品を間近で見ることができます。
訪れた場所
絵金蔵
幕末の天才絵師・弘瀬金蔵(絵金)の芝居絵屏風が数多く所蔵されています。夜に開催される「土佐赤岡絵金祭り」の再現や、蔵の穴からの覗き見スタイルなど、ユニークな展示が魅力です。
所在地 高知県香南市赤岡町538
電話番号 0887-57-7117
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日~1月3日
料金 大人500円、高校生300円、小中学生150円