幕末探訪

酒蔵が立ち並ぶ高知県高岡郡佐川町。陸援隊で中岡慎太郎の右腕として活躍した田中光顕の生まれ故郷です。彼は昭和まで生き延びた数少ない志士の一人で、維新後、志半ばで散って行った志士たちの遺品を熱心に集めました。

多くの志士たちは脱藩をしているため、「罪人」として扱われました。
そんな彼らの名誉を回復させようと、田中は遺品を集め、働きを証明しようとしたのです。
その苦労は報われ、志士たちの多くは名誉を回復するに至りました。
田中光顕が集めた遺品の数々は、幕末という激動の時代を生きた志士たちの功績を後世に残したのです。