Q: |
今の気持ちは? |
イアンソープ: |
今とてもいい気分です。今日までのいろんな種目での勝利を思い返しています。そしてこれからの3日間のレースに思いをはせています。 |
Q: |
今回一番勝ちたかったのがこの200mですか? |
イアンソープ: |
いえ、自分としてはエントリーをした種目すべてにベストを尽くすつもりです。
すべてに自己ベストを出したいと思っています。終わったときに、ああ、あの時200でベストを尽くしたなと振り返りたい。 |
Q: |
オリンピック後、あなたの周辺や、ものの考え方などに変化はありましたか? |
イアンソープ: |
昨年のシドニー五輪に初めて出場したのですが、水泳のトレーニングに関してはまったく変化はありません。
家族や友達と過ごす時間も変化はありません。ただメディアの扱いが変わって、有名になって、外国に招待されたりもするようになりました。
こういう立場になった人だけがわかる経験ですが、責任がそれだけでてきますし、新たな期待もかけられるようになります。
育ってきた過程の中で得てきたものを大切にしていきたいし、してきたつもりだ。
これ間での1年間でスイマーとしては変わっていません。同じプログラムですが、それをこなすスピードが速くなってきたように思う。
依然同様ウエイトトレーニングをしていますが、こなし方に変化は確かにあります。
スイマーとしての経験をつむことで、どうレースを展開すべきか、どう準備をすべきかなどができてきたように思います。
これによって、レースの中でのポテンシャルを保つことができるようになってきた。 |
Q: |
200mの準決勝での泳ぎとずいぶん違いましたね。 |
イアンソープ: |
昨晩の準決勝では若干体力温存をする泳ぎでした。15分後に800Mの決勝があったからです。
決勝ではもっと早く走るだろうということは思いましたが、その段階でどの程度早く泳げるかはわかりませんでした。
今日泳いでこの記録がでたのです。 |
Q: |
昨日ハケットが「糊のようにイアンがぴったりついて離れなかった」といっていたが、誰が来ても同様か? |
イアンソープ: |
ハケットがどんな作戦でやってくるかというのは良くわかっていました。
その中で世界新を作ったわけですが、レース前からどのぐらいできるかというのはわかりませんでした。
タクティクス、作戦はその場で変えていきます。泳ぎながら、考えています。
確かに最後の50mで勝負を決めることがおおいのですが、そのための練習をこれからもやってきます。
私は自分のやってきた練習に自信を持っています。 |
Q: |
7冠の自信は? |
イアンソープ: |
7つのメダルについては、自分としてはどうかなと思っています。
決勝で対戦するスイマーはすべて素晴らしい人ばかりですから。
リラックスの方法ですが、なるべく睡眠をよくとって、チームメイトと話をしたりしてリラックスする方法をとっています。
日本、世界中にフアンが多いことに感謝しています。しかし、危険を感じることも少なくありません、そこで自分を守ってくれる人を雇っています。 |
Q: |
オリンピックのレースとどう違いますか? |
イアンソープ: |
今夜の200mは体力的にも強くなっていることを感じましたし、今日の泳ぎに関しては五輪のときよりもいい感じでした。
でもたくさんのレースをこなさなければならず、それが混んできています。
この世界水泳では体力の調整をして、こなしていかなければならないでしょう。 |
Q: |
18歳でバーンアウトしてしまうテニスの選手などもいるが、若い成功についてどう感じているか? |
イアンソープ: |
確かに私は若いですし、この年で国を代表して、各国に行くことができることに感謝しています。
私はオーストラリアという国を代表しているというのがモチベーションになっています。
今のところ燃え尽き症候群にはなっていません。
常に新しいゴールをみつけ、それに向かって進んでいけるからです。
もうひとつ、自分の日々の生活をゆったりと楽しんでいるのがいいのでしょう。
今から、もうひとつ、もう二つの五輪を経験できるのではと思っています。
競技生活を終えた段階で、ああ、いい水泳人生だったといえたらいいなと思っています。 |