Vol.1「7月14日シンクロ記者会見開かれる」
7/16 AM00:54 Reported By 宮嶋泰子
 
記者会見する友松コーチ、井村コーチ、
立花選手、武田選手、巽選手
 
シンクロの本会場となる福岡マリンメッセで、7月14日、シンクロの記者会見が行われました。
出席したのは井村コーチ、友松コーチ、ソロとデュエットに出場する立花美哉選手、デュエットの武田美保選手、チームの巽選手の5人でした。
 
最初に井村コーチから
「シドニーオリンピックが終わって、多くの選手が引退する中、デュエットで銀メダルを獲得した立花、武田が現役を続けたのは更なる目標があったからで、その目標を目指して、全力を尽くしたい」と挨拶がありました。
 
続いて、友松コーチが挨拶。
「今回の日本チームは、日本代表になるのが始めてという選手がほとんど。この大舞台でその若い選手たちがどこまで力をを発揮できるか楽しみです。」とのコメント。
 
この後、いくつかの記者からの質問にそれぞれが以下のように答えていました。
 

Q:日本選手権後どのような練習をしてきたのか。
 
井村 : テクニカルルーティーンの決められたエレメンツを徹底的に練習してきた。
友松 : 与えられたテーマに対し、それが表現できているか1から点検してきた。

Q:福岡マリンメッセの本会場の印象はどうか?
 
立花美哉 : 観客が入ってくると、きっと圧迫感があるので、我々も、プールからはみ出すようなダイナミックな演技をしたい。
 
武田美保 : 明るさや音の響きなどがとてもいい緊張感を感じさせてくれる。
 
巽樹里 : いつも大阪のなみはやドームの大きなプールで練習をさせてもらっているので、この会場の大きさには驚かなかった。観客に圧倒されないような演技を披露したい。

シンクロの記者会見が開かれる
本会場での、練習風景

Q:今回のデュエットは笑いをテーマにしているが、その点で苦労したことは何か?
 
立花美哉 : 今回は場面場面で顔を作っていかなければならず、それがかなり大変だった。もちろん技術的にも一番ハードだった。
 
武田美保 : 緩急がついて笑ってもらえるものなので、技術が伴うようにするのが大変だった。

Q:各国が練習を本会場で始めたが、感想は?
 
立花美哉 : 各国懸命にやっている様子はなんとなく気配でわかる。自分に集中しているので、他の国のことまでチェックする余裕はないが、世界の勢力地図が変わるときだなという感じはしている。
 
武田美保 : 各国の練習はあまり目に入ってこない。
 
巽樹里 : 自分たちのことでめいっぱいで、余裕がなく外国チームどころではないというのが正直なところ。

Q:巽選手はシドニーでは最年少だったのに、今回は年長。苦労する点は?
 
巽樹里 : 五輪は皆さんに引っ張ってもらって、ついていくだけだったが、今回一番上になって、しっかりしていかないとと自分を叱咤激励している。

以上が、記者会見でのやり取りでした。
この後井村コーチに興味深いお話を伺うことができました。

今回ロシアのデュエットがテクニカルで、日本の演技を真似たテーマで挑んできた点を質問されて・・・・
 
井村 : シドニーの反省をすると、あの時はあまりに秘密主義にしすぎて、作品の良さなどを海外の審判等関係者に理十分に解してもらえなかった。
今回はその点を踏まえて、3月のフランス国際、6月のローマオープンと試合に積極的に出て、作品を披露してきた。披露すれば、盗まれる点もあるだろう。
しかし、失うものよりも、得るものが多いと判断して、これらの行動をとってきた。そのことに悔いはない。得られたものの方がずっと多いと今も信じている。
 
世界選手権のコーチになるのは今回が7回目だが、自分の国で行われる大会に出場できることは無常の喜び。これほどうれしいことはない。
自分の舞台で演じられることを大切にしたい。
 
客席がプールに近いので、お客さんには、演技を十分に楽しんでおなかいっぱいになって帰ってもらえたらうれしい。

シンクロ武田選手を取材する萩野アナ
シンクロ立花選手を取材する角澤アナ

選手の仕上がり具合が良いせいか、上機嫌で井村コーチは語られていました。
後は本番を待つばかりです。

 

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