このページについてのご感想  
トップ > 3羽のひよこ
 
 

 
〜Vol.8 ひよこ、いよいよ卒業!〜
Reported by
河野 明子
村上 祐子
 
8月5日。
ついに、ひよこたちが卒業する日がやって来ました。
新人たちは研修を終えると「卒業VTR」を作成します。
報道フロアで実際にニュースを読み、
フリートークを行います。その様子を収録し、
1本のVTRを作成するのです。
スタジオは、アナウンス部の先輩や、
ひよこたちを一目見ようと集まってきた各部署の方々でいっぱい。
ただならぬ熱気の中で、緊張した面持ちのひよこたち。
早速、現場を覗いてみましょう。
 
  
「スタジオ5秒前、4、3…」
ADさんの声。
 
ブルークロマキーの前でしゃべると 画面ではこの通り、画像が合成されます

ニュースのオープニング。
「こんにちは、ニュースをお伝えします…」
約3分間、ニュースを3本読みます。
その後は、フリートーク。やや表情がやわらかくなりました。
「こんにちは!○○○○です。今日はこの3ヶ月間の研修で学んで感じたことを、
ここでお伝えします!
その前に、私の実況VTRをご覧下さい」

ほら、身だしなみにも気をつけるのよ・・・
堀越部長の気配り
いよいよ本番。精神集中の清水アナ

ここで、研修中に収録した、高校野球西東京大会での実況VTRが入ります。彼らはほぼ毎日、
神宮球場に通って実況の練習をしていました。
VTRが終わったところで、ひよこたちのフリートーク再開です。

このカンペは使われませんでした 緊張感は本番と同じです。吉野アナ

こういった流れで、3人とも無事に卒業VTRの収録を終えました。
我々二年目、ハラハラしながら収録の様子を見た感想は…。

 
清水君は、凛々しかった!ニュースも実況も歯切れ良く、新人とは思えない様子でした。
新人離れしているのは、技術だけではありません。雰囲気も落ち着いていて「あれ、先輩だっけ?」と錯覚してしまうほどです。
 
清水アナ、精神集中です。
 
吉野君は、元気いっぱいでした。途中、カフ(アナウンサーの手元に置かれている手動式マイクのこと。これを上げ下げして、ONOFFを使い分けます)を上げ忘れて口パク状態になりましたが、それもご愛嬌。「心のテンションは上がっていましたが、カフは上がっていませんでした…」とは、本人の弁。竹を割ったような潔い様子に、見ている自分も清々しい気持ちになりました。
 
大事なことです。忘れないように・・・
 
松尾さんも、ハツラツとしていました。少し緊張した様子でしたが、一生懸命伝えようとする姿勢、カメラを見つめるまっすぐな視線は、混じりけのない、彼女の純粋さそのものを表していました。実況VTRが終わった後に「以上、私の実況でした」と言ったところも、また可愛らしい。思わず微笑みがこぼれます。
本番直前もこの笑顔の松尾アナ。
清水アナはここでも精神集中。
 
-収録を終えた後のひよこたちに、早速直撃インタビューしてみました。
 
■清水:
自分ではあまり緊張しなかったように思ったが、終わってから自分のVTRを見てみると、
声が上ずっていた。
課題はあるけれど、この3ヶ月間の集大成であるVTRが撮れてよかった。
 
 
堂々としていた清水アナのニュース
■吉野:
極度に緊張して思うようにはいかなかったが、自分の長所である思い切りのよさと元気のよさは出すことができたように思う。
 
 
いや〜!緊張しました!
■松尾:
緊張しないように万全に準備したつもりだったが、本番では浮き足立ってしまった。
フリートークでは頭が真っ白になってしまったり、いざという時のために持っていたメモに頼りすぎてしまったので、これからは少しずつでもメモに頼らないようにしていきたい。
 
19年目のベテラン藤井アナが見守ります
 
-大丈夫。この卒業VTRは数年たってから見て
「ああ、私も少しは成長しているんだな」と自信をつけるための安心材料でもあるのです。
(多分・・・。)
どんなに偉大な先輩アナですら、「自分の卒業VTRは恥ずかしすぎて絶対に見たくない!」
と言っているくらいですから!!!
え、我々2年目の卒業VTR?もちろん、封印したいです。
 
去年の私から見れば雲泥の差、
素晴らしいですよとの村上アナ
 
-さて。卒業VTRを無事撮り終えたひよこたちに、研修期間を終えての感想を聞いてみました。
 
■清水:
研修期間は長く感じた。
自分は考え込むタイプなので、うまくいかない時は自分の殻に閉じこもる癖がある。
そんな時期は苦しかったが、ある時、まだまだ新人の自分が落ち込むことがあるのは当たり前で、それは長いトンネルに入っているようなものだ。トンネルから抜け出せるまでは地道に歩いていくしかない。と、客観的になれた。
これからは自分がどんなアナウンサーになっていくのか不安な部分もあるが、逆に楽しみでもある。白紙の状態で、目の前にあるものにぶつかっていくしかないと思っている。
  
新人離れした落ち着きの清水アナ
■吉野:
研修がもう終わってしまったという実感が湧かない。
まだプロと言われても全く自信がないし不安だが、自分をどこまで高められるのか楽しみでもある。思い切って進んでいきたい。
  
思わず力が入りました!吉野アナ
■松尾:
これからは全て自分で考え、進んでいかなくてはならない。自己管理をしっかりしないといけないので緊張する。
研修を通して感じたことは、アナウンス技術以前に勉強しなくてはいけないことが
沢山ある。
これからは現場に出て色々な出逢いがあると思うし、原稿を読むだけでなく、
色々なものに触れていきたい。
 
初々しいつぶらな瞳、松尾アナ
 
-うーん!!なんとも頼もしい!
ひよこ達はしっかり前を見て自分達の足で歩いていこうとしています。
この三羽のひよこ達は今、真夏の甲子園球場で「サンサンリポート」という仕事をしています。
そこで、甲子園へ旅立つ前日、ひよこ達に、甲子園へ向けての意気込みを聞いてみました。
 
■清水:
自分はなかなか冒険ができない気がするので、甲子園球場で自分の殻をやぶってきます!!!
 
■吉野:
自分の個性を見つめなおしたい。
リポートを通じて、自分にしか伝えられないことを探していきたい!!!
 
■松尾:
未知の世界なので、とにかく一所懸命やるしかない!!!
  
 
そう、まさに今ひよこ達は、
体感温度が40度近くにまで上るという甲子園球場のアルプススタンドで
元気にリポートをしています。
清水くんが殻をやぶれているか、
吉野くんは彼らしいリポートができているか、
そしてとにかくがむしゃらに伝えている松尾さんを応援してください!!!
 
    
このページについてのご感想  
トップ > 3羽のひよこ