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〜Vol.2 ひよこたちのある1日〜
Reported by 村上 祐子
5月から新人研修が始まり、早1ヶ月。
ひよこたちは研修の真っ只中!
スタジオでの発声練習や、神宮球場での実況練習などに汗を流す毎日です。
さて、今回はそんな彼らの1日をご紹介します。
 
 
 
 
-6月○日-
 
■8:45 〜出社〜

「おはようございます!」 
出社早々、アナウンス部に届けられた一般紙、スポーツ紙の整理整頓を行います。
今朝の朝刊を机の上に並べ、昨日までの新聞をスクラップします。
新聞整理は新人の最初のお仕事。記事に目を通しながら、だいたい20分くらいかけて行います。整理にかかる時間も、日を追うごとに短縮されていきます。
新聞を読む速さも、同時にここで磨かれる訳ですネ。
 
発声発音練習

 
■9:00  〜スタジオにて発声練習〜

「あ、え、い、う、え、お、あ、お」
新聞整理が終わると、空いているスタジオに直行!
朝食をしっかり摂っていないと、お腹から声が出ません。
 
三人揃って「あ〜!!!」

実は私、去年の今ごろは食生活が乱れに乱れておりました。極度の低血圧(上が80以下!)で食欲がなく、口にするのはスターバックスの甘〜いフラペチーノばかり。
後になって宮嶋さんに「あなた!そんな食生活で良いと思ってるの!?技術以前の問題よっ!!」と怒られるまで、コトの重要性に気づかなかった自分が恥ずかしい限りです。
当時の私の写真を見ても、顔色が極端に悪い!フラッシュを焚いていたはずなのに…。
 
■9:30〜11:30 〜1時間目〈発音・発声〉〜

アナウンス教本を元に、スタジオで発声・滑舌練習を行います。
腹式呼吸の練習を行う時は、床に寝転がり、お腹の上にアクセント辞典(アナウンサーの基本!)を置いて、お腹から声が出ているかどうか確かめます。

 
松尾、入念にストレッチ!! 吉野「うぉー!」
 
清水、「ちゃんとお腹からでてるかな?」
 
実は私達去年のひよこは研修で全く同じことをやった時、大変なことをしでかしました。
その時の講師は吉澤さん。
「ハイ、大〜きく息を吸って〜」「スゥ〜…」
「はいて〜」「ハァ〜…」
「吸って〜」「もっともっと吸って〜!!」「スゥ〜〜……」
「はいて〜」「はい、じゃあ、それをしばらく繰り返し続けて」
「スゥ〜…ハァ〜…スゥ〜……ハァ〜…」
「ハイ、やめて〜。」

「安西」
「はい!」
「まだ胸がふくらんでるぞ。全ての息をお腹に吸い込むんだ!」「はい!!」

「村上」
「はい!」
「ちょっとウトウトしてただろ〜(笑)」「すみません!!!」

「河野」
「はい!」
「熟睡しすぎ。」「……!」 

優しい吉澤さんは「まぁ、睡眠時は自然と複式呼吸になるから、ある意味
出来てるってことだな。」と苦笑い。ああ…、そんな苦い思い出が。

 
■12:30〜17:30 〜2・3時間目〈実況練習・東京六大学野球〉〜

午前中の講義が終わると、会社から神宮球場に直行。球場で慌しく昼食を摂ります。
その後、スタンドに座って、講師の森下さんに各自の実況を聞いてもらいます。
「実況」と言っても、ひよこたちはまだまだボールの動きを追うのも精一杯の様子。
「ピッチャー第○球を投げました!おっと、デッドボールです」
「“デドボール”だよ」
「ランナーは二塁に走りました!」
「“進みました”ね!」

神宮球場にて

実況には、野球の知識はもちろん、鋭い観察力と表現力が必要とされます。
彼らの球場通いは、夏の甲子園大会まで続きます。

 
  
朝から夕方まで、ひよこたちの毎日は、正に研修一色です。
次回は、そんな彼らの「研修日誌」をご紹介します。
  
 
 
    
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