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6/18 Vol.5 はじめまして

   Reported by 川瀬眞由美

ある日、ヒヨコ達に言いました。
「ホームページに載せるから、<はじめまして!>のタイトルで何か書いてきてくれる?
あまり堅苦しくなくていいから。それと一番自分らしいと思うスナップもお願いね」

神妙な面持ちでうなずいた3人が書いてきたのが、以下の文章です。
正直申し上げて思うところは色々とありますが、
今回はあえて原文のまま掲載することにいたしましょう。


はじめまして、今年テレビ朝日アナウンス部に(仮)配属された安西陽太です。まさか、日本語がしゃべれないなんて思いもよりませんでした。

今は発声・発音練習を行っていますが、私は、ナ行、ラ行、拗音(小さいヤユヨがつくようなニャとか、ミャなど)が弱く、どうも思うようになりません。

そりゃそうですよね、今まで23年間つかってきた言葉をすぐに変えようなんて、そんな世の中甘くありません。一音一音ゆっくりとしゃべる、これが基本であると思います。

そして、もう一つ、アナウンサーとしてマスターしなければならないもの、それは標準語です。
生まれは東京ですが、育ちは関西。そんな私の前に立ちはだかる大きな壁、アクセント。毎日毎日アナウンサーが常に持ち歩くアクセント辞典とにらめっこをしています。
反復練習を繰り返す毎日。その積み重ねがアナウンサーとしての第一歩となることを信じて、
今日も修行に精進します。ご声援、宜しくお願いします!

ホノルルマラソンに洞窟探検と、かなり体育会系の安西ヒヨコ。

初めまして。今年4月にテレビ朝日に入社した河野明子です。

とうとう、恐れていたアナウンス研修が始まり、唯一しゃべれるはずだった言語、日本語と格闘している毎日です。
鼻濁音、無声化、拗音…、できないことだらけで、正直びっくりしています。
私、日本人だよね?22年間話してきたのは、確か日本語だったよね?

朝から晩まで、とにかく発声・発音の繰り返し…。
ちょっと無理な発声をすると、すぐ声が枯れてしまう。 「少しくらいかすれていても、逆にセクシーで良いんじゃない?」…というわけにはいかないんですよね。聞きとりにくい、聞き苦しい。

特に、先輩方の美しい日本語が飛び交うアナウンス室にいる時の緊張感といったら、表現しようがありません…!!!優しく、 「研修どう?大変?」と、話しかけて下さっても、しばらく無言で、頭の中で答えの文章が回り、やっとの思いで「はい。どうしても〜しちゃって…」と答えても、「しちゃって?」と笑顔の先輩。「あ!〜してしまって。」と直す私。

「今日はどんなことやったの?」「はい。○○(番組)のほうを見学させて頂いて…」「『ほう』って
何?」「あ!!○○を見学させて頂いて…」

とにかく会話が成り立たない。逐一、直して下さる先輩方も大変でしょう…。親心です。
先輩と会話を成り立たせたい!このセクシーボイス(自称)から抜け出したい!の一心で、今日も街中で「マメミミュメミョマミョ」を呟く私です。
いつか少しはまともに話せるようになる日まで、温かい目で見守ってください。
どうぞよろしくお願いします。

河野ヒヨコも体育会系。実はラクロスの日本代表選手です。『写真提供 日本ラクロス協会』

「研修日誌」

新人研修が終わる午後6時、アナウンス部の窓には夕日がぽっかりと浮かんでいる。部内に差し込むオレンジ色の光が、ちらちらと揺れている。空に溶けていく光に向かっての第一声は「ゆ、う、ひ」。それは「わぁー!」という感動詞でもなく、「美しい」「眩しい」といった形容詞でもない。夕日を美しいと感じているはずなのに、何故か私は口を大きく開けて「ゆ、う、ひ」を連呼している。目に映るモノを心でキャッチする前に、まずその「名前」が口を衝いて出る今日この頃。「お腹の底から声は出ているか?」「滑舌は大丈夫か?」「鼻濁音は?」等々、研修で教わったことがすぐに脳裏をよぎる。

―初めまして。アナウンス部に仮配属されました、村上祐子です。アナウンス技術の基本となる発音・発声練習を行う日々が続いています。今は「日本語」そのものに敏感になってしまい、日常会話もおそるおそる行う日々が続いています。そんな状態から脱するべく、心も体も鍛えて行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します!

旅が好きな村上ヒヨコ。鬼の写真で一緒にいるのは妹さんです。

3羽のヒヨコからの初めてのメッセージ。いかがでしたでしょうか?
アナウンス技術だけでなく、ご覧のように表現力もまだまだのヒヨコ達。
さらなる成長に乞うご期待!

 

 
 
    
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