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石橋幸冶
「でも、そうはいっても松尾さんはテレビ朝日の実際の試験を受けた時は、最後のカメラテストの最中に泣いちゃった
わけだし・・・」
藤井暁
「もう伝説ですよね。あのときはどうしちゃったの?」
松尾由美子
「は、はい。やはりその話題になりますよね(汗)。何から話せばいいか・・・」
野村真季
「私、たまたま松尾の試験のVTRを見る機会があったんですけど、ラジオ体操の仕方がなんだかロボットみたいで・・・」
松尾由美子
「それ、ラジオ体操じゃなくて、『パラパラを踊ってください』って言われたんです(笑)」
野村真季
「そうだったんだ(笑)。ブンブンブンという感じでロボットみたいな動きで」
野村真アナ爆笑
藤井暁
「カメラテストで突然パラパラ踊ってくださいって言われたの?」
松尾由美子
「はい、そうなんです。今思い返してもダイナミックなカメラテストで、試験会場のスタジオが4つのステージ(?)に
分かれていたんです。」
藤井暁 野村真季
「??」
松尾由美子
「それで最初のステージがクイズタイムショックみたいになっていて、5秒おきか何かで10問くらい聞かれたんです。
パッパッパッと答えていくんですが、その中の一つに『パラパラを踊ってください』というのがあったんですよ」
藤井暁
「それが、(野村)真季の中ではどうみてもラジオ体操にしか見えなかったんだ(笑)」
一同爆笑!!
こんな感じでパラパラを
藤井暁
「それでも通るんだからな〜」
松尾由美子
「それで、次のステージでは突然出てくるVTRを見て即時に何かをしゃべらなきゃいけないんですが、私の時は三宅島の島民の皆さんが避難する様子のVTRが出て、私、緊張していたのと胸がいっぱいで頭が真っ白になって何も言えなくなって・・・」
石橋幸冶
「それで絶句して泣いちゃったんだよね。試験ってわからないですよね、スタートでつまづいたとしても、絶対あきらめちゃいけないってことなんですよ。最後までやれば、逆に『よくそこまで立ち直ったな』っていういい評価につながって、受かる人もいるわけだし。」
野村真季
「そういう場合の受かるポイントって何ですか?」
石橋幸冶
「う〜ん、だからああなってしまったら、普通は次のステージに行ったらぼろぼろになるとか、しゃべれないんだけれど、『しゃべろうしゃべろう』としているその健気な姿が良くて、普通だったら『もうだめだ』と泣いてしまうところをぐっとこらえて、次のステージに行ったらちゃんと切り替えて出来たわけだから」
藤井暁
「根性あるわけだ」
石橋幸冶
「あの一生懸命やっている姿を、TVカメラがずっと捉えている。だってその間ずっと映されてるわけじゃないですか。しゃべろうと思っているんだけど、しゃべれない、それが顔ににじみ出ちゃっている。『あ〜、この子すごくいい子なんじゃないのかな』と思ったりする試験官もいるわけですよ」
野村真季
「へ〜!そういう風になるんですか!私だったら落ち込んであきらめていたかもしれない。特にカメラテストの場合ですと、しゃべっている内容よりもその人となりみたいな全体の雰囲気を試験官は見てらっしゃるってことですか?」
石橋幸冶
「両方ですね。もちろんしっかりとしたしゃべりは大前提なんだけれど、じゃあ軽妙にあまりにもペラペラと素晴らしく話せた人が、とっても印象がいいかっていうとそれはまた違うんですよね」
藤井暁
「軽薄だってとられたら、それでもう面接官のイメージが悪くなっちゃう。紙一重で難しいよね。」
石橋幸冶
「表面的にきれいにしゃべったとしても、それが試験官の心を打つかっていうとまた違うよね。上手くしゃべれる・・・それはいいんですよ、それはその人の才能だから。それで心を打つものがあり、一生懸命さがあればいいんですけど、一生懸命さが伝わらない、『これぐらい私はしゃべれるわ』みたいな感じで、あまりにも軽妙にやられちゃうと、『才能はあるんだけど果たして人間としてはどうなのかな』みたいなことが出てきちゃうんじゃないかな」

「う〜ん、面接試験って本当に深いですよね。次回はさらに吉野、清水両新人男性アナウンサーの面接試験のケースも登場し、人生の分岐点が赤裸々に(?)語られます。近日中に更新しますのでお見逃しなく!」

>>次のページは「清水アナウンサーと吉野アナウンサーの素晴らしさ」です。
    
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