取材・文:中村裕一
編集:辻義就
ゲスト:国吉伸洋 中山貴雄 萩野志保子

今回のインタビューは前編・後編のお得な2本仕立てです。

インタビューのゲストは国吉伸洋アナと中山貴雄アナ、実況研修を終えたばかりの萩野志保子アナを迎え、「プロ野球討論」マンスリーインタビューを行いました。

<松坂だけじゃない! パ・リーグ展望>

萩野

そうなると今年のパ・リーグはやはり西武が、って感じなんですか?

中山

いや、それがそうもいかなそうで(笑)。西武の場合、よく見ると打線の力不足が厳しい。去年は3番を打っていた高木大成がケガで連休明けまで難しいし、昨年ホームラン30本打ったマルチネスは解雇だし。この2人で160以上の打点を稼いでいたんですよ。これを誰が埋めるんだということになると…。

国吉

僕はパ・リーグはどこも決めてない(笑)。6チーム全部にチャンスがあると思う。たぶんしばらくだんご状態で行って、夏場以降に勢いの出たチームが行く感じじゃないかなな。日本ハムは昨年の悔しさがあれば強いと思うし、ロッテも弱い弱いと言われてるけどバランスも取れていて強いですよ。オリックスはストッパーの木田が抜けた穴を誰が埋めるか…。

萩野

お2人が松坂人気の陰でひそかに注目している選手っていますか?

国吉

日本ハムの金村投手。たぶん15勝いくと思う。それとロッテの黒木投手。この2人は今年最多勝を争うんじゃないかな。金村はコントロールがいいし、球もちもいい。スピードは130・/h程度なんだけどボールが手元でビュッとのびる。巨人とのオープン戦では松井、清原、高橋のクリーンナップがすべて振り遅れてたもの。

中山

僕は2年前ゴールデンルーキーと呼ばれた、ダイエーの井口選手。実力を発揮するのは今年だと思うんですよ。ルーキーイヤーはケガに泣いて、去年はホームラン20本打ったけど打率が低かった。そういう意味で今年は真価が問われるシーズンだと思うんで注目したいです。それで城島が下位打線にいたりしたら、これはあなどれませんよ。

国吉

王監督はラストイヤーだしね。

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