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3月10日 卒業前に・・・
   上宮菜々子

三月は卒業シーズン。
四月に入社を控える新社会人の皆さんにとっては、
学生生活最後の一ヶ月となります。
不安と期待に胸が膨らむ、最後の自由な一ヶ月。
そこで、今回はこの質問にお答えします。
「入社一年目の方に聞きたいのですが、
社会人になる直前、大学生最後の一ヶ月はどのように過ごしていましたか?」  
早速、もうすぐ入社してから一年が経とうとしている、
新人の3人に答えてもらいました!

 

大西洋平アナウンサー
私の場合は、就職と同時に地元・関西から上京することになったので、なるべく家族や地元の友人と過ごす時間を長く持つようにしていました。
ただ、毎日のように友人と遊びたい気持ちと、家族と一緒に過ごす時間を大切にしたい気持ちがせめぎあい、付き合いの多いサラリーマンはこんな心境なんだろうかと、一足早く、ビジネスマンを気取っていました。
結果的には引越しや、卒業式、男4人の卒業旅行もあり、なかなか難しかったのですが…
ただ友人からは「お前ではまあ難しいと思うけど、がんばって」という、激励(?)の言葉や餞別の品をもらい、かわいい姪っ子達とショッピングや散歩に行くことも出来たので、上京前に元気をもらうことが出来ました!

あぁ、でも時間がないと言いながらも、実家の周りをよく歩き回っていました。
自分が昔、よく遊んだ公園に久しぶりに行ってみたり、通いなれた小学校、中学校、高校に足を運んだり。
その頃は、働き始めると自分の時間がどれくらい持てるのかもわからなかったので、4月からは何年も地元には帰れないんじゃないかと不安になり、妙に感傷的になってしまい、「あぁ、次にこの景色を見るのはいつなんだろう」とセンチメンタルな気持ちになっていました。
まあ働きだすと、意外に地元に帰る機会もあり、約1ヵ月後のゴールデンウィークには早々にその景色を見たのですが…

学生生活、最後の1ヶ月は身近にあって当たり前だったものが、そうではなくなると感じたときの恐怖に近い寂しさを強く感じた1ヶ月でしたね。

入社と同時に地元を離れる人は、きっとたくさんいると思います。
入社前に改めて家族と話す時間をゆっくりととったり、
育った町で過ごすことはとても良いことですよね!!
私も入社前に、育ったアメリカ・ヴァージニア州に母と2週間ほど行ったんです。
原点に戻れた気がして、パワーをたくさんもらいました。



野上慎平アナウンサー
大学を4年間で卒業することは決して難しいことではないと思いますが、決して楽なことでもないと思います。
3月の始め、ドキドキしながら、成績発表を待っていました。
万が一、「不可」があり、卒業単位に満たなかったら・・・どうしよう・・・という不安を抱えながらドキドキしてその日を迎えたのを覚えています。
本来ならば、その日を待たずに、旅行に行く予定だったのですが、もし単位を落としていたら「再試」があるため、単位取得を確認するまでは、身動きが取れなかったのです。
結果は「可」。涙が出ました。
かくして、晴れて卒業単位を取得!するに至りました。

さて、前置きが長くなりました。(笑)

卒業が決まってすぐに、旅行に行きました。
途中までは、親友と2人で。途中からは1人で、ハンガリー・スロバキア・オーストリア・チェコ、の4カ国を旅しました。
バスに乗って、本を読んで、素敵な景色に魂震えて、現地のお姉さん・お兄さんと仲良くなって、安いホテルに泊まって・・・。酒を浴びるほど毎晩飲んで、日記を書いて。
「学生時代にした旅」のスタンスをそのまま謳歌した旅でした。

そして卒業旅行から帰国。
2日後に卒業式。
その翌日から、甲子園で実況研修があり、学生から社会人になる一歩を踏み出しました。

あの時、友人と離れるのが淋しくてたまらなかった背中を「甲子園」がそっとおしてくれました。
アルプススタンドから声をはりあげ、実況練習したその試合で、中田翔選手が二打席連続でホームランを放ったことが忘れられません。

あれから、1年。

少し長くなりますが、最後に、とっても素敵なご報告を。

卒業旅行(1人になってから)。
チェコの、チェスキークルムルフという小さな街で、ある夫婦に出会いました。
2人は、新婚旅行でそこを訪れていました。
僕と、その夫婦はその夜、たらふくお酒を飲みました。僕は夢を、2人は愛を。互いに未来を語りました。
髭の生えた僕が「テレビ朝日のアナウンサーになる」ということが信じられない、と2人は話していました。
その夫婦と連絡先など交換することもなく別れたのですが、つい先日、会社のホームページの個人メールに連絡がありました。

「野上さんがテレビに出演しているのを先日偶然拝見しました!
初めて拝見した時には本当に感動でした。
あの旅行は新婚旅行だったもので、私達にとって野上さんは忘れられない人です。
これからもがんばってくださいね!!」

このメールが本当に嬉しくて、嬉しくて・・・。
温かい気持ちになりました。
必死になっているアナウンサー野上慎平として、テレビの中で再会を果たす。
僕にとっては、この上ない幸せなことです。
あの時話した夢を追いかけて精進します。

旅での出会いは宝物です。本当に。

僕にとっては、忘れられない1ヶ月間でした。

そういう旅って社会人になるとまずできないことだから、
これからも心の中にいつまでも残る思い出だよね!
旅に行くと自分と向き合う時間もたっぷり持てるし、
色々な心の整理をつけられる気がします。
エネルギーも満タンになっていて、
「よし!やるぞ!!」という気力に溢れてくるんですよね。
これから社会人になるにあたって、
そういう時間を過ごすことは大事なことだと思います。



小川彩佳アナウンサー
入社前の1ヶ月は、社会人になる前の「清算!!」をしていました!

もちろん、社会人としての自覚を高めたり、話題やニュースに敏感になったり…という準備を、内定者のうちに少なからずしてきましたが、小学生のころからの親友や先生と会ったり、いろいろなライブに行ったり、ゼミの友人と旅行に行ったり…。
「清算」とはちょっと違いますが、新しいスタートをすがすがしい気持ちで迎えるために、学生最後の1ヶ月は「もう充分だ!」と思えるくらいに思いっきり学生らしい日々を満喫し、「大学生の自分」を大切に過ごした気がします。
でも、こんなに自由に、自分中心に過ごせる時間は、もうしばらくは来ないんだろうなぁと思うと、同時に「これから社会人になる自分」への思いも高まりました。

私は、小〜大学まで、同じ学校で過ごしたので、ひとつのキャンパスに16年分の思い出がぎゅっと詰まっているんです。
桜の開花が少し早かった2007年。
春休みに入ったキャンパスを歩き回って、想い出を散歩した最後に、大学のベンチで桜を眺めながら、学生も終わりだなぁ〜と、センチメンタルな気分になったのを覚えています。

学生生活を惜しみなく楽しみながら、新しい段階への出発を心の中に強く強く意識し、「やるぞぉ!」という気持ちを高めた1ヶ月でした☆

三人とも共通しているのは、自分のこれまでをしっかりと見つめなおして、
これから進む世界に向けてパワーをしっかり蓄えているところ。

気負うことなく、のんびりと過ごしてください!
新社会人の皆さん、頑張れ!!!
 
Q&Aの紹介
 
 
こんにちは! いつも質問メールありがとうございます。
このコーナーでは皆さんのご質問にズ・バ・リお答えします。
番組のこと、テレビ局のこと、ニュースのこと、○○アナウンサーのこと、いろいろと皆さん疑問に感じていることに、テレビ朝日のアナウンサーが直接このコーナーでお答えします。皆さんからの質問をお待ちしています。
なお、上宮菜々子が責任を持って担当します。よろしくお願いします。
 
 

    
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