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身長
165cm
出身地
神奈川県川崎市
出身校
神奈川県立多摩高校→
中央大学文学部
入社年月日
2005年4月1日
星座
獅子座

2014/9/22   私の知らない私の好きなこと

私の知らない私の好きなこと

自覚がないのに
いつからか「鉄子」とか「鉄分多めの矢島さん」
なんて言われるようになってから久しい。

つまり矢島は「鉄道好き」という印象らしい。

もちろん嫌いではない。
しかし言われてみると
消えゆく昭和の電車たちの取材や
幻の新幹線と言われるドクターイエローなど
そういえば鉄道関係の取材は多いかもしれない。

そのたびに我を忘れてシャッターを切る自分もいる。
でも、なんだかそこまで「ええ!わたしテツです!」と
自覚していないのである。

でも、車も好きだし…乗り物はわりとなんでも好きだ。
渋滞のテールランプの連なる姿を見るのも
実は嫌いじゃない。

スマホの中に撮りためている写真を振り返っていて
わたしは気づいてしまった。

どうやらわたし、線路好き、なのだ。
そこから転じて(?)
どうやらわたし、
真っ直ぐと長く続いているもの好き、らしいのだ。

写真の構図としても
どうやらそんな好みが影響しているみたいで
長く続く道を入れ込んだり、線路ばかりを撮ったり…。
あ!それから橋も好きだ。

なぜそんなものが好きなのか?


自分のことなのに
知らないことっていっぱいあるものだと
驚いているところである。

なぜ、そんな長~く続いているものが好きなのか!?
ようやくひねり出した答えは、
「今この場所につながっている感覚が好きだから、だ。」

歴史もそう、線路もそう。
ずっとずうっっと続いている長いもの。
それは今ここにつながっているものだ。
そんな感覚がたまらなく好きなことに気が付いた。

私がこうしてこれを書いているのも
誰かのどこかからつながっている。

そしてこれがこの先も
どこかにつながっている。
これを読んでくださっている、あなたにも。

はたまた
現代は真っ直ぐにつながっているだけでなく
放射状に、様々な方向に
つながっているような感覚かもしれない。

そんなことを言ってたら、最近
廃線跡を歩ける場所に行く機会があった。

草がびっしりと生えてしまって
すっかり緑色の風景になったその場所に
座ってみると
なんだか鉄道のガタンゴトンという音が
聞こえてきそうだった。

もう鉄道は走っていないけれど
真っ直ぐ続くこの遊歩道は
今も真っ直ぐ、
誰かと私をつないでいる。

(auヘッドラインコラム 
「徒然やじこ」より転載、加筆修正)

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