これは カポック と言います。
発泡スチロールの板なんですけども、
光を反射させて被写体に、よりきれいな光を当てるものです。
レフ板みたいな効果があるんですね。
このカポック、食べ物を撮影するときなどにも使います。
グルメロケは、「物撮り」と言われる
食べ物をおいしそうに、美しく撮影する時間があるのです。
ロケ中、スタッフの皆さんはただでさえ忙しいので、
私も何か出来ないかしら…と相談したところ
「じゃあカポック持ってくれる？」
と言われたのが、新人時代のグルメロケ。
初めて覚えた用具の名前 カポック
初めて手伝えた仕事の相棒 カポック
その時以来 カポック 大好きアナウンサーです。
むかし、わたし専用カポックを作ってくださった
技術スタッフさんがいました。
Ａ４サイズくらいの小さなカポックに、
「やじま」と書いてくれました。
どこに立っていたらいいかもわからなかった新人のわたしは
さぞかし足手まといだったに違いないのに、
仕事を与えてくれたスタッフさん。
チームで仕事をすることを教えてくれました。
あの優しさが忘れられません。
それ以来、物撮りって本当に大好きなんです。
お椀のふたをあけると湯気がふわわ〜あんって上がってきたり
美味しそうなハンバーグから肉汁がぶわわわぁ〜っと溢れ出てきたり、
撮影中も、いい映像が撮れると
みんなで「おいしそ〜う！」と声を上げてしまいます。
湯気を撮ったり、鉄板の上のお肉の焦げ目を撮ったり、
放送は一瞬であっても、撮影は時間がかかります。
物撮りだけでなく、すべてにいえることではあるのですが…。
テレビ局に入るまで、こんな一瞬の映像に、
これほどまでに時間がかかるとは思っていませんでした。
実は入社して一番びっくりしたことでもあります。
グルメロケは、テレビを見ている皆さんのおなかが
ギューっと鳴って、「おなか空いた！」と思ってくれたら、
最高に嬉しいです！！
皆さんも、食べ物の紹介カットがテレビに映し出されたら
カポックを思い出してみてください！
そして大勢のスタッフが関わって、その一瞬がつくられています。
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