この時期に行われている葉加瀬さんのツアーを観に行くのは二度目。
今年もとにかくワイワイ盛り上がって、パワーをたくさんもらいました!
葉加瀬さんのすごいところは、演奏だけではなく、
すばらしい話術をお持ちなところ。
バイオリンを弾いている姿とはまるで違う一面を見せてくれるんです。
バンドメンバーも巻き込んで、トリビアもあり、ユーモアもあり、
愛のあるトークが繰り広げられます。
トークコーナーを経ると、ステージ上の葉加瀬さんが、
ステージから降りてきてくれた様な、
不思議な親近感を感じられるようになり、そこでバイオリンを聞くと、
さらに心にグッと来て、虜になってしまうんですよね。
今回トークコーナーで面白かったのが、
「名曲とは…」というのをテーマでお話になられたところです。
「名曲とは、親しみのあるメロディであるということも大切な要素だが、
何度も耳にして、人々の生活に馴染むということも大事だ」
とお話になったんです。
そんな中、「皆さん、世界中で一番歌われている曲ってご存知ですか?」
と問いかけらた場面がありました。
どうやらギネスにも登録されているようで、
間違いなく1位の曲だということなんです。
会場はしばらく沈黙…
ジングルベル?
清しこの夜?
はて、さっぱりわかりません。
答えは…「ハッピーバースデートゥーユー」
世界共通で、万民みなに訪れる誕生日。
合点がいきます。
その起源は、19世紀末に、アメリカはケンタッキー州の学校の先生が、
クラスの生徒たちのために作った曲なんだそうです。
そしてさらに驚きなのが、当初、その歌詞が、
ハッピーバースデーではなかったという点。
元は、生徒たちに「おはよう」という思いをこめた歌詞がついていて、
いつの間にかハッピーバースデー・トゥー・ユーに
変わっていたようなんです。
その先生は、歌詞が違う!と、後に裁判まで起こしたそうで、
紆余曲折あって今に至っているということがよくわかりました。
音楽もトークも、中の中まで、ギュッと詰まっているんですよね!!
葉加瀬さんのバイオリンは表情豊かで、
全身に響くようなダイナミックさがあります。
クラシックコンサートなのに、最後にはみんな総立ちで、
手をたたきながら踊って終わるコンサート。
今回も葉加瀬さんの世界観を十分に感じられた公演でした。 |