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9月30日 夏の思い出


夏の猛烈な暑さは、台風とともに去っていきました。
いきなり秋、ですね。
この激しい気温差に体がついていけず、
わたくし、風邪をひきました。ぐす。

過去最高を更新した今年の夏。
暑さに弱い私としては、早く冬が来ないかな〜と思っていたのですが、
秋風に、一抹の寂しさを感じてしまいます(身勝手)。

夏の思い出…
その一つを挙げるとすれば、8月7日の「日比谷野外音楽堂」。

The BOOMのライブツアー“BOOMANIA”



中学生のとき、THE BOOMの「星のラブレター」に出会いました。
宮沢和史さんのまっすぐな瞳と、まっすぐな情熱に打たれ、
ビデオに撮ったミュージックビデオを何回も何回も、擦り切れるほど見たものです。

あれから20年。

中堅アナウンサーになりました。
娘もひとり。
アラサー以上、アラフォー未満。

THE BOOMに心鷲づかみされたあの頃が、ふと懐かしくなり
ひとり、真夏の「野音」に向かったのです。



不思議な感覚でした。

十数年ぶりの立てノリ!
曲に合わせてフリをつけ、
気持ちが届いていることを伝えたくて、声を出す。

「星のラブレター」のイントロが流れると、
胸の奥にしまっていた“何か”がこみ上げてくる。

「不思議なパワー」「気球に乗って」「釣りに行こう」「君はTVっ子」・・・
今でも歌詞が自然に出てくることに驚いてしまう。

日が暮れて。
明かりをつける日比谷のオフィスビル群の中で、暗さを増す公園の木々。
懐かしい曲のただ中で、自分の立っている場所がどこなのか、
20年前と今を行ったり来たりしているような、浮遊感。

中学時代に聞き込んだ曲というのは、
「思い出の曲」というだけではなく、「からだの一部」なのだと気づく。
そして、
自分自身を合わせ鏡のように見ている気持ちになるのです。

あれから20年。
いろいろあってここにいることが、何だかとても大事なことのように思えました。

THE BOOMに感謝。
明日も歩いていける、そんな気持ちになりました。

暑い一日の、ありがたくない戦利品も。



蚊にさされました。10箇所も…

個人的な思い出にどっぷりつかりました…分からなかった方ゴメンナサイ。
野村 真季

   
 
    
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