- 170cm
- 福岡県福岡市
- 日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学 - 2001年4月1日
- 蠍座
12月16日(日)に行われた、衆議院議員総選挙。
公示後は、各政党の候補者たちの街頭演説を聞いて回った。
応援に駆けつける幹部の遊説先は、2~3日ごとに更新される。
党のホームページと、電車の乗り換え情報とを照らし合わせ、
最短距離でのルートをたどる。
12月15日(土)
16:20 新宿駅東口 日本維新の会
別の日には、橋下代表代行も応援に
「もう間もなく、石原代表が参ります!」
自らの演説を終えた立候補者が、何度も繰り返す。
どうやら、交通渋滞で遅れているらしい。
予定時刻の20分後。
黒いダウンジャケットを羽織って、選挙カーの上に現われるや、
お決まりのご挨拶が始まる。
「『暴走老人』の…」
ぼうそう。ぼうぼう。
確かに風は、耳のまわりで暴れている。
17:30 中野駅南口 民主党
新宿駅から、下りの中央線に飛び乗る。
中野駅のホームに降り立つと、すぐさま聞き覚えのある声。
既に、野田総理の演説が始まっているらしい。
「この国をっ 前に進めて行こうではっ…」
ある幹部は、総理を「ドスンパンチ」と称していた。
耳に刺さるというより、お腹に響く。
一方、駅を隔てた北口からは、自民党の街頭演説が聞こえてくる。
互いの声は、民意を引っ張り合ってちぎれそう。
18:30 秋葉原駅電気街口 自民党
中野駅から、今度は上りの中央線で秋葉原駅へ。
無人の選挙カーが、ガンダムカフェの前に止められ、
演説前から、既に無数の国旗が掲げられている。
若い男性が、小さな日の丸を両手に抱えて配り歩く。
「皆さん、こんばんは!」
安倍総裁が登壇すると、「アベシンゾウ!アベシンゾウ!」のコール。
これまでに、絶叫する候補者は何度か見たが、
周りが絶叫するさまを見たのは、この選挙戦で初めてだった。
変わる。
変える。
旗は翻り、言葉は煮えたぎる。
「最後のお願い」と言われる、投票日前日の街頭演説。
投票が最後ではなく、その先にこそ、目的がある。
後ろか、前か。
右か、左か。
両手に握ったカイロは、すっかり冷たくなっている。