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「北の魚河岸旬の旅」(2002/2/20)

 
真冬の魚河岸に、美味しい海の幸を求めて。
生まれて初めて、北海道へ行って来ました。

2泊3日。函館からサロマ湖まで、ワゴン車で移動。
ロードムービーな予感とは裏腹に、実際は-20度の寒さに睫毛まで凍る始末。
全身シャーベット状態で、当然、口も回りません。

「ほ、ほ、ほっかいろうにやってまいりまひた」

オホーツク海の流氷

使ったカイロの数、15枚。ジーンズの下に、タイツ2足、靴下3足。あまりに着込みすぎて、足がうっ血状態に。それでも、寒さは凌げず…。

函館では魚市場で修行。初めて魚を捌きました。
マグロ、タラ、キンキ、タコ、ホタテ。
ウロコの手触りと、魚の血の匂い。「新鮮」というよりも、「生死」という言葉が脳裏をよぎります。スーパーに陳列されているパックの切り身からは感じられない、魚の生命力。包丁を持つ手が、震えました。
サロマ湖では、カジキとカキ漁のお手伝い。湖面へは、スノーモービルで。ノコギリで穴をあけ、氷の下から海の幸を引き上げます。
採れたての生カキを頂き、「美味しい!」と、私。
「もう1個、どうだべ?」と、おじさん。
途中でさすがにお腹がいっぱいになったのですが、断るタイミングがつかめず、黙々と20個以上のカキを食べました。もう、わんこそば競争のような状態。

カキ漁の藤田さんと

駆け足で周った北海道。
銀世界の美しさと、魚の新鮮さは鮮烈でした。

寒さと、自分のリポートへの不甲斐なさには、身も心も凍りましたが…。

   
 
    
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