−復興はこれから!−
30万頭近くの牛や豚が殺処分された今回の口蹄疫。
高鍋町など5つの町で、家畜がゼロになりました。
畜産業の復興は、大きな課題です。
地元の新聞(宮崎日日新聞)では、
連日『検証』と題して厳しい目線で特集を組んでいます。
口蹄疫が拡大した理由はどこにあるのか、
県のマニュアルは机上の空論ではなかったか、
農家側の口蹄疫に対する危機意識はどうだったか、
国の対応は的確だったのか、防疫はどうなっているのか。
もちろんそれぞれに頑張ったはずだけれども、
もっとできることがあったんじゃないの?という論調です。
ちなみに非常事態宣言解除の翌日、県が復興対策本部を設置。
畜産業の再生、県内全域の景気・雇用対策などに対応することになっています。
一方、感染源と経路については、
農林水産省の疫学調査チームが8月にも中間報告をまとめる方針です。
また、1951年に制定されて見直されていなかった
家畜伝染病予防法(今回は3月までの特措法で対応)は、
次の通常国会に改正案を提出すると農水大臣が答弁。
誰の責任かをことさらに追及するよりも、
見えないウイルスという敵と闘っていくために、タッグを組んで備えたいですね。
−全国からの励まし−
…話は戻って、甲子園。
開会式で入場行進を先導したのは、
去年、台風9号で18人の死者と2人の行方不明者を出した兵庫県佐用町の佐用高校。
始球式を務めたのは、
自らの高校も300頭以上の牛や豚を失った高鍋農業高校のキャプテンでした。
気持ちが強すぎたのでしょうか、投げたボールはワンバウンド。
スタンドからは温かな拍手が続いたそうです。 |