前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー
 
 
8月10日 高校野球から元気をもらう!


−高校野球の醍醐味−

いよいよ8月、甲子園が眩しい季節です!


テレビ朝日の新人アナウンサーは、毎年、
甲子園に行ってアルプススタンドでリポートします。
今年も新人3人が頑張っていますよー。皆さん、応援お願いします☆
ところで今年、スタンドに観客が入れなかった県大会がありました。
宮崎です。
口蹄疫の発生に伴い非常事態宣言が出たため、
準決勝の前まで無観客試合になっていました。
人に感染するわけではありませんが、
ウイルスを運んでしまってはいけないと、
人やモノの移動を制限することで拡大を防いだわけです。
県内の人は皆、外出をなるべく控え、
プールや図書館など公共施設も閉鎖されるなど、静かに我慢…
そしてついに、7月27日、非常事態宣言、解除!!


スタンドに観客が!

準決勝と決勝のみ、高校野球に観客が戻りました!
球場に響くブラスバンドの演奏。
チャンスになれば喜び、ピンチになれば祈る、
高校生たちの一喜一憂する声が、球場を包み込みます。
選手がいて、その姿に心揺さぶられる観客がいる、
これぞ高校野球の醍醐味。
試合は、宮崎第一高校が途中まで同点で踏ん張ったものの、
6−2で延岡学園の勝利。
8月11日(水)に甲子園で初戦を迎えます。

−謎のプレハブ小屋−


スタンドへ駆け上がる人たち。

というわけで、私も決勝を観に行ったわけですが、
上の写真、階段の前に緑色のシートが敷いてありますよね。
実はコレ、消毒薬なんです。
非常事態宣言が解除された後も、消毒は続けられています。
球場だけでも3ヶ所。
まずは車で会場に入る際。


通過すると、タイヤが消毒される仕組み。

そして、チケット売り場前の謎のプレハブ小屋。


なんじゃこれは。




入ってみます。

中はこんな感じ。
扇風機のようなものが
5台置いてあります。

実は、この扇風機のようなものは超音波を出す器械で、
超音波と一緒にpH6の弱酸性の薬剤を噴霧することで、
ウイルスやカビなどを除菌するそうです。
既に、ノロウイルスやインフルエンザウイルス対策のために、
全国にある銀行や病院、老人保健施設や観光バスの一部にも取り入れられているのだとか。


…取り立てて何も感じませんでした…。

−復興はこれから!−
30万頭近くの牛や豚が殺処分された今回の口蹄疫。
高鍋町など5つの町で、家畜がゼロになりました。
畜産業の復興は、大きな課題です。

地元の新聞(宮崎日日新聞)では、
連日『検証』と題して厳しい目線で特集を組んでいます。
口蹄疫が拡大した理由はどこにあるのか、
県のマニュアルは机上の空論ではなかったか、
農家側の口蹄疫に対する危機意識はどうだったか、
国の対応は的確だったのか、防疫はどうなっているのか。
もちろんそれぞれに頑張ったはずだけれども、
もっとできることがあったんじゃないの?という論調です。

ちなみに非常事態宣言解除の翌日、県が復興対策本部を設置。
畜産業の再生、県内全域の景気・雇用対策などに対応することになっています。
一方、感染源と経路については、
農林水産省の疫学調査チームが8月にも中間報告をまとめる方針です。
また、1951年に制定されて見直されていなかった
家畜伝染病予防法(今回は3月までの特措法で対応)は、
次の通常国会に改正案を提出すると農水大臣が答弁。

誰の責任かをことさらに追及するよりも、
見えないウイルスという敵と闘っていくために、タッグを組んで備えたいですね。

−全国からの励まし−
…話は戻って、甲子園。
開会式で入場行進を先導したのは、
去年、台風9号で18人の死者と2人の行方不明者を出した兵庫県佐用町の佐用高校。
始球式を務めたのは、
自らの高校も300頭以上の牛や豚を失った高鍋農業高校のキャプテンでした。
気持ちが強すぎたのでしょうか、投げたボールはワンバウンド。
スタンドからは温かな拍手が続いたそうです。


宮崎で牛肉をいただいてきました。美味しいです〜

相変わらず、宮崎の海の青さと、どこまでも続く砂浜は清々しい!
充電するにはもってこいの場所です。
たっぷり充電したところで、
今度は甲子園を通じて色んな県代表を応援しつつ、
元気をもらって夏を乗り切るぞ!


富川アナウンサーが撮ってくださいました。
   
 
    
前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー