水面があそこまで来るということのようです。
もしダムが完成すれば水の底に沈む予定になっている川原湯温泉の方たちに、
少しお話を聞いてみました。
「もちろん最初からダムに来てほしいと思っていたわけじゃない。
でも、もう代替地に引っ越したんだから進めてほしい。」
という声や、
「最後まで旅館を経営してから代替地に引っ越そうと思っていたら、
もういい場所がなくなっていた。建設反対派に回ろうかな」
という人、
「引っ越してしまった人も多く、もう町は元に戻らない」
と嘆く人、
「温泉を代替地に引いてくれることになっている。補償も出る」
と期待を寄せる人など、様々。
ふと、
普天間基地移設問題で注目された名護市長選を取材した時と似た感覚に襲われました。
進んで望んだわけじゃない。
今まで長い間闘ってきた。
様々な紆余曲折があって、ようやく町がまとまって今に至る。
しかし政権交代によって、違う可能性が現れた。
…住民の方々の葛藤を感じました。
総人口およそ6万人の名護市に様々な意見があったように、
総人口およそ200万人の群馬県も様々な考え方があるでしょう。
何が選挙の争点かも、立場によって様々。
『民意』をどう測るかって、難しいです。
ちなみにどうして『八ッ場』というのか。
この地名の由来には諸説あるそうで、(長野原町ホームページより)
・矢場(やば)、つまり狭い谷間に獲物を追い込んで矢を射る場所という意味が転じたという説、
・狩猟を行う場所に8つの落とし穴があったという説、
・川の流れが急であるという意味の谷場(やば)が転じたという説、
など。それにしても「八場」の間に小さい「ッ」が入って「ん」と読むのは珍しいですね。
8日の産経新聞に、
ネパールのダム建設をめぐって、
日本などの企業が火花を散らしているという記事が掲載されていました。
ネパールでは、1日最大18時間の停電に悩んでいるため、
ダムなどによる電力システムの整備が課題なのだとか…。
優れた技術を持つ日本。大きな貢献となる可能性も。
今後、どうなっていくのでしょう。 |