花を生けるということ。
それは、花を生かすということ。
お花屋さんになりたかったという友人と、草月流の生け花教室へ行ってきました。
部屋いっぱいに優しい花の香りが膨らんでいて、
それだけでホッとするような、優しい気持ちになれるような。
早速、生花体験です!
ただなんとなく枝を切ろうとする私に、
「そうじゃないのよ」と先生。 |

こうしてね。 |
カットしてみせてくださったその枝は、
無駄がなく、捨てる部分が全くなく、切った枝すべてが使えるようになっています。
どこにはさみを入れるか、それだけで、
花を生かせたり、殺してしまったりするんですねぇ。
茎を水の中で切る「水切り」も、草花が長生きするための手法なのだそうです。
お作法と言われる動作一つ一つに、草花を思いやる気持ちが含まれていました。
一度自然からいただいた草花を、大事に生かしていく。
それが生け花なんですね。 |

はさみと水切りとボールと。 |
さらに!
生け花とは、絵のように平面的なものではなく立体なもの、なのだそうで、
立体を表現するのに必要な、「しん」「そえ」「ひかえ」なるものを学びました。
漢字にすると、「真」、「副」、「控」、と書くそうです。
真(しん)は、枝を花瓶の直径+深さくらいにカットして、左方向手前に15度、
副(そえ)は、真の4分の3の長さのものを45度、
控(ひかえ)は、副の半分の長さのものを、自分の右の肩の方向に75度。
角度を覚えるのに苦労しそうですが、
とにかく、そうすることで立体感が出るのだそうです。 |

初めての生花作品!!

右は友達の作品。
同じ基本型でも、雰囲気変わりますよねぇ。 |
うーん、なるほど。
花を愛でる気持ちのゆとり、しばらく持ってなかったなぁ。
花の香りをいっぱい吸い込んで、
とってもおおらかで穏やかな気持ちになれた松尾なのでした。 |