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身長
154cm
出身地
宮崎県
出身校
宮崎西高校→
慶応義塾大学総合政策学部
入社年月日
2002年4月1日
星座
獅子座

9/6  竜巻

最近、全国で極端な天候による被害が相次いでいます。
被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げます。

月曜日、埼玉県越谷市を襲った竜巻被害の取材に行きました。

埼玉県から千葉、茨城にかけて襲ったこの竜巻は、
幅100m~200m、通ったルートの長さは19km。
風速は時速40kmとされていますが、
車より速い60kmはあったのではないかという見方もあります。
しかも、
いわゆるスーパーセルと言われる巨大積乱雲が発生してわずか25分後、
気象庁からの『竜巻注意情報』が発表されるより前に竜巻は住宅を襲っていました。

家にいて竜巻に襲われた方の話では、
まず雷が鳴って一瞬停電したそうです。
「ひと雨来るかな」とリビングの雨戸を閉めようとした瞬間、
窓の外に風の渦が見えたそう。
「あ、竜巻だ!」と思った直後、竜巻が窓を直撃。
その間、わずか1秒~2秒。
飛び込んでくる瓦礫、飛び散るガラスの破片、
彼女は咄嗟に廊下に走り、壁に隠れ、
凶器となって飛んでくるガラスや自転車や材木を避けたそうです。
唯一隠せず露わになった左手の指にはガラスが刺さって軽傷。
後で見ると、
リビングの床には大きなガラスの破片があちこちに突き刺さっていたそうです。
「筑波の竜巻のときにね、何かの番組で身を守る方法をやっていたの。
それを覚えていて、咄嗟に体が動いたのよね。」

もちろん黒い雲が湧いてきた早い段階で、
雨戸やカーテンを閉めて対策を講じておくに越したことはありませんが、
もし竜巻が襲ってきたとき、1~2秒で咄嗟に何ができるのか、
一度しっかり考えてシミュレーションしておくだけで
だいぶ違うのだなと教えていただきました。

例えば室内にいたら、窓から離れてトイレなど部屋の中央に逃げる。
屋外にいたら、鉄筋の建物に逃げ込んで、なるべく身を屈めて低い姿勢を取る。
車は飛んでしまうので、中にいたり影に隠れたりしない方がよい。
など。

9月は気象庁の統計上、年間で最も竜巻の発生件数が多い月。
しっかりと備えて、荒ぶる自然に立ち向かっていきたいものです。

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