2回目は、「レ」と「ラ」の音に注目。それぞれの音の関係性から、楽章ごとの特徴を探ります。
第1楽章では、「レ」と「ラ」、つまり5度の関係。
第2楽章では、「レ」と「ラ」のオクターブが登場してきます。
第3楽章では、隣り合う2度の関係が特徴的なメロディが出てきます。
そして第4楽章では、いよいよ「歓喜の歌」が登場するのですが、実はその最初の音は「レ」と「ラ」とは一見関係のない音…「ファ#」なんです。
でもこの「ファ#」は、「レ」と「ラ」の、ちょうど真ん中の音。
これだけ書くと、それが何なの?と思われるでしょう。
でもこの「音の関係性」から、それぞれの楽章の「音のストーリー」が見えてくるんです!
ベートーヴェンが緻密な計算をして作られた、この4つの楽章の意味を学んだところで、「歓喜の歌」をたっぷりとお楽しみいただきます。
|