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12月19日   ワールドプロレスリング実況五銃士の闘魂コラム#135
〜「不安」を打ち砕いたもの〜

11月11日、プロレスの歴史に刻まれた「棚橋と後藤のIWGPタイトルマッチ。」
6年間に渡りワールドプロレスリングを担当してきた中での
ベストバウトと言っても過言ではありません。
言うまでもなく、プロレスを愛する人間が見たならば、間違いなく感動し、
心の奥底に刻まれる闘い。
ただ、一抹の不安もありました。
今日はその「不安」について書きます。

この一年で特に東京においては、
新日本プロレスの客層が明らかに変化しつつあります。
今までの古き良き昭和のストロングスタイルを愛する昔ながらの固定ファンに加え、新たなファン層が新日本プロレスに加わりつつあります。
テレビ朝日の人気バラエティ「アメトーク」において、越中詩郎芸人の企画が放送された直後ぐらいから、会場には若い男女の姿が徐々に増加し始めました。
さらに今年に入ってから新日本のサポーター的なファンの姿も会場では多くなりました。
「永田」と書かれた青いボードを会場で自主的に配り、
永田裕志のタイトルマッチを応援するなど去年までは見られなかった光景です。
「永田ボード」の出現は他のレスラーのファンにも刺激を与え、
対抗するように棚橋を応援する「H・F・S」(High・Fly・Starの頭文字)ボードも見受けられるようになりました。
そこで個人的に気になったのが、この客層の変化に「新日本プロレスの提供する闘い」がどのように受け入れられていくのかという不安です。
ただ、私の「不安」は杞憂に終わりました。
というのも先日、こんなことがありました。

私がアナウンス部で資料整理をしていると、最近、新日本プロレスのファンになったという前田有紀アナウンサーに話しかけられました。
前田「吉野さん!!この前の棚橋と後藤の試合、凄かったですね!!」
「天山戦といい、後藤さんて凄い闘いしますよね!!」
「次は中邑さんが挑戦するんですか?でも真壁もいますよね?」
この前田アナからの突然の仕掛けに、私は時間をかけて応対し、
今後の展開まで熱く熱く語ってしまいました。

ただ、そのときに思ったのが、最近のトレンドに乗って、「おしゃれ感覚」で新日本プロレスを見始めるようになった前田アナウンサーが、あの11月11日の「棚橋・後藤の激闘」を見て、感動していたのは揺るぎのない事実だということです。
頭のてっぺんから足の爪先まで「新日本プロレス愛」に包まれている私があの激闘に感動するのは当然としても、新たな客層の典型である前田アナウンサーがあの試合を見て感動する。
この事実は私の中の「不安」をふっ飛ばしました。
今、胸を張って、声高らかに宣言します。
新日本プロレスは最高に面白い!!

2008年1月4日、東京ドーム大会。
チケットはまだあります。
合コンで会話が続かないそこの貴方!!
面接で趣味の欄に何を書くのか迷っているそこの貴方!!
今こそ、プロレス観戦です!!



IWGPをかけて闘う棚橋と中邑
 
 
    
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