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4月3日 シカイは良好!?

実は私、先日 右眼の白内障手術を受けました。

白内障って!かなり年配の方にあらわれる症状というイメージが強いので、「寺崎 そんなに歳とったの?!」と思われる方も多いのでは…。
確かに、加齢に伴って眼の中にある水晶体が濁ってくるのが【老人性白内障】。
60歳代で70%、70歳で90%、80歳になるとほぼ100%近くの人に、白内障による視力低下が認められるのだそうです。
私の場合は 【老人性】特有の、水晶体の周辺部からの白濁ではなく、真ん中あたりに点々と白い曇りが発生してきて、光を乱反射させていました。原因はわかりませんが、加齢によるものとは違います。でも「だから、よかった」という話ではなく、急にここ3ヶ月くらい前から、視界の右のほうがぼんやりと霧がかかったようになっていたのです。
毎日、生放送で原稿や新聞記事を読む仕事をしている私とっては、重大問題。
よく見えないときは右のまぶたをウィンクして、左眼で小さい字を見ていました。


ワイド!スクランブル【活字ナビ】コーナー 月〜木11:25〜11:40

そして…
決断の時が来ました。私は人工水晶体を挿入する手術を受けることにしたのです。
         という今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


医療現場ではめまぐるしく技術が進歩していました。手術はあっという間の15分。
その実況中継!!

  
手術着に着替えて車椅子に乗せられ、向かった先は病院の中央手術室。
看護師さんがボタンを押すと、大きな扉が〈ドイーン〉と横に開きます。
しばらく行くとまた大きな扉。
ドラマで見るような場面展開。ここを入ると、やっと手術待機の部屋です。緊張感は高まってきます。既に手術を終えた患者さんが眼の上に大きなガーゼを張られた状態で出てきました。
入れ違いに私が手術室に…

担当の先生が、手術台の向こうに待っていました。
「寺崎さん こちら側に頭を置いて、仰向けに寝てください」
頭を置くようになっている丸い台が先生の前にあって、更にその手前側にベッドのように寝られる台がぼんやり見えました。コンタクトレンズをはずしているので、映像は全てぼんやりです。
ドキドキでそこに横になると…
「ちょっとヒリヒリしますよー」
消毒液でしょうか、液体を湿らせたガーゼで眼の周囲を拭かれました。
右眼の部分だけ穴があいた布をかぶせられ、まぶたが閉じないように周囲にテープを貼り付けられました。それから丸い輪っかみたいなものを右眼の周りを取り囲むように置かれました。
(一体何だろう? これは???)
麻酔は部分麻酔です。それも点眼麻酔。何回か液体を〈ちゅーっ〉と眼にかけられたので、そのどれかだと思います。そして眼の上にテープみたいなものを張られました。まるで宅配便の梱包を仕上げるように、眼の上にべたーっと!!
それからその一部を切っているような音と感触があって…
「それでは 始めますよー」と先生。
(さあ、もう逃げられない!)
いよいよ本番です。


なぜ8が見えるの?? 謎の数字  の秘密

「ちょっとまぶしくなりますが、我慢してくださいね」
真上にある照明の明かりが眼の全面に当てられました。とてもまぶしいんですが、まぶたを開けた状態で貼り付けられているので、もう目を閉じることはできません。
一面真っ白の映像。
しばらくすると、全体が薄赤く染まりました。
(お! 今、切ったのかな!?)と思いました。
胸が自然と高鳴ってくるのがわかりますが、抑えられません。
手に力が入って硬くなっているのに気がつき、一生懸命自分自身をリラックスさせようとするのですが
(やっぱり怖い!!)
でも 痛みは全く無いのです。とにかく感覚が無いので何がはじまったのか全くわからない。それが余計に恐怖心をかきたてるのです。

そして更にしばらくすると、こんな映像が見えてきたのです!!
右の眼の画面は水中から水面の方を、つまり水の中から上を見ているような映像に…
上のほうが薄く明るくなってきたかと思うと、水面の一部が数字のがつぶれているように上と下に二箇所の穴があいた映像に変わりました。

(なんで?なんで?  なんだ???)
不思議な映像に見入ってしまいました。


謎の 8の字
(ただし、この写真はイメージ画像 コップとボール紙を使って再現しました)

「ちょっと眼が押されるような、変な感じがしますけど大丈夫ですよー」
「はい、はい」と返事するのがやっとです。
不意に電子音が〈ピピピピピ  ピピピピピ〉と音階を上げていきました。あとで思いましたが、おそらく水晶体を粉々にして吸い取る機械(超音波水晶体乳化吸引装置)が発している音なんでしょう。
実際の感覚は、水が眼の中に入ってきて、その水圧で眼の中を掃除しているみたいな感じ。今までに経験したことが無いような変な感覚です。

しばらくすると音は聞こえなくなり、先生が眼球の上を指先で押さえているような感じがありました。
(きっと今、人工水晶体を挿入しているのかな?)などと想像をめぐらせますが、見えている映像は相変わらず 何故か  なのです。
そして、その8の字の上から、ガーゼを被せられ…
「はい手術はおわりです」
(エーっ!もうおしまい?の字はどうなるの?)という疑問を抱きながら、病室に帰りました。特に痛みも無かったのですが、とにかく臆病者なので手術が怖かったんでしょう。
全身に力が入りすぎたのか、そして無事に終わりほっとしたのか、その日は夜8時くらいに就寝してしまいまいた。


手術直後の私(自分自身で携帯使って撮影)

そして次の日。
朝10時から診察です。先生に診てもらう前に看護師さんにガーゼをはずしてもらいました。
(もしの字が見えたら…どうしよう?)
そーっと眼を開けてみます。
「あー よく見える!!」「それもクリアだ!」
もともと近眼なので、コンタクトレンズを入れていない状態では、ぼーっとしているはずなのに…裸眼でこんなに見えるとは。

現在、右眼は裸眼で1.5見えています。
オペしていただいたN先生に感謝感激です!


おかげさまで、クリアに見えています

おかげさまで、視界は良好
そして4月から新たに報道情報番組「やじうまプラス」土曜日朝に司会を担当することになりました。これで司会は良好です。
あらためて 私が4月から担当する番組について、ここでしっかりとお知らせさせて下さい。

ワイド!スクランブル【活字ナビ】 月曜日〜木曜日 11:25〜11:40
(金曜日は平石アナウンサーが担当することになりました。)

 
やじうまプラス  毎週 土曜日 06:30〜08:00
4月8日(土)から       


久しぶりに書いたのに、今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 
ぜひ、ごひいきにお願いいたします。 
寺崎貴司

   
 
    
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