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6月26日 
6/26   櫻井アナの現地取材記 Vol. 8

6月22日。
日本代表とブラジル代表の試合が行われた日は朝から冷えていました。
薄曇りの空に日本代表の命運を思いながらスタジアムへと向かいました。




会場となったドイツ中西部・ドルトムントの街は、ジャパンブルーとカナリア色の思惑が交錯していました。
1敗1分の勝ち点1、この試合で2点差以上の勝利が必要な日本代表と
2連勝で既に決勝トーナメント進出を決めいるブラジル代表という立場の違いが、なんとも微妙な空気を生んでいました。

    
   

ドーハの悲劇、マイアミの奇跡、ジョホールバルの歓喜、中国の奇跡、バンコクの歓喜・・・。
例え相手がブラジル代表だとしても、可能性がわずかでもある限り、
日本サッカー史に刻まれる1ページが奇跡であることを信じて・・・。

   

田畑アナ、角澤アナ、そして日本代表を応援する全ての人々と共に祈りを捧げました。




現地時間21時、Kick off。
照明に映える緑のピッチ。

ここで目の当たりにした90分間に、喜怒哀楽を味わうこととなりました。

結果は1−4、惨敗でした。
ブラジル代表が強かったということだけでは済まされない現実が、そこにはありました。


日本代表は3試合で2敗1分、勝ち点1。グループFの最下位で大会を後にしました。
今大会、現地取材を通じ、日本代表の3試合で心に残ったのは、
「日本代表の背番号7は最後まで走り続けていた」という、ただそれだけでした。

背番号7は90分を3試合、合計270分間走り続けていました。
日本のため、チームのため、自分のため、支えてくれる人々のため・・・
その真意は本人にしか分かりませんが、走り続けていたことは疑う余地のない事実です。

死力を尽くし、たたひたすらに相手ゴールを目指して走り続けていました。
最後まで決して戦うことを止めず、彼は走り続けていました・・・。

試合後、ピッチの中央で両手で顔を覆いながらしばらく倒れこんでいた彼の姿を見ていて
本当に悔しかった。やるせなかった。切なかった。

蒼いジャージは、真に戦う者だけが袖を通せるものであって欲しいと心から思いました。
背番号7は、蒼いジャージが1番似合っていました。

結果に関して、そこに至る経過に関して色々な意見や見解があると思います。
ただ、それは人それぞれです。

私は、この日の悔しさを忘れまいと心に誓いました。
偉そうな言い方かもしれませんが、
日本サッカーを愛する一人として、これからも決して見捨てることなく、志を高く、愛情をもって日本代表を応援していきます。


いや〜しかし、また4年待つのか〜。
早く4年後にな〜れ!

そうそう、W杯はこれからが面白い試合目白押しの決勝トーナメントですよ!
日本代表、4年後に向けたヒントが見つかるかもしれませんし、
何より4年に1度しかない世界最高峰のサッカーを見逃す手はありませんぞ!!
   
 
    
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