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6月16日 
6/16   櫻井アナの現地取材記 Vol. 6

6月12日。
日本代表、今大会初戦。結果は1-3で敗戦・・・。
残り6分まで1点をリードしていたものの、オーストラリアに大逆転劇を演じられてしまいました。
手にしかけていた勝ち点3は零れ落ちてしまいました・・・。

試合後、ジーコ監督は「1点をリードしてからの時間の使い方がうまくいかなかった・・・」と話していました。
後半33分、柳沢選手に代えて小野選手を投入。
高原選手の1トップという形にしましたが、
日本代表は1点を守りきるよりも、もう1点奪いにいく選択をしたようです。
小野選手は、ディフェンスの選手たちから「ボールを奪ってもまたすぐ押し込まれる状況が続いて苦しいから前線でボールを受ける役割を担って欲しい」と声を掛けられていたということでした。
ボランチは福西選手1人にして、前目の位置に中田選手と小野選手という形。
相手も同点ゴール欲しさに前掛かりになっていましたから、日本代表はその裏をつく作戦を選択して一つの掛けに出たのです。しかし、結果的にはそれがうまくいきませんでした。
勝負事の難しさを痛感させられることとなりました。

グループリーグ突破へ厳しい状況に追い込まれたことは間違いありません。
それでもまだ終わったわけはなく、始まったばかりなのです。残り2試合で連勝、あるいは1勝1分、最悪1勝1敗でも可能性はあるのです。まだまだこれからです!

去年、ドイツで行われたコンフェデレーションズ杯(W杯のプレ大会)グループリーグでも
初戦でメキシコに逆転負けを喫したものの、続くギリシャ戦に勝利し、最終戦でブラジルと
引き分けたことがありました。最終的にブラジルとメキシコにわずか及ばず先へ進むことは
できませんでしたが、黒星発進で追い込まれてもそこから盛り返す力を見せたのです!

2004年に中国で行われたアジア杯でも、準々決勝でPK戦にもつれ中村、三都主の2選手が
失敗し0-2の状況に追い込まれながら川口選手の好セーブ連発で流れを変え、逆転で勝利を
手にしました。準決勝でも2-3で迎えたロスタイムに中澤選手のゴールで同点に追いついて
延長戦で逆転勝ちを収めて決勝に進んだこともありました!そして中国を倒して優勝!

ジーコJAPANは、これまで数々の劣勢を跳ね除けてきた軌跡があります。
幾多のドラマを生んできた4年間でした。
信じることをやめてしまったら夢はそこで終わりです。
どんなときも信じていれば夢の続きは見えてくる、光が見えてくる!
サッカーに不可能はないと言われます。丸いボールは、時として誰もが予想もしないとこへ転がります。
幸運も悲運も紙一重、実力だけでは測れないのがサッカーという競技です。
日本代表はこのままでは終わらない、終われない!
一人でも多くの仲間と共に応援しましょう!絶対に負けられない戦いを!


田畑アナ、角澤アナ、坪井アナと私・櫻井も願いを込めて・・・(オーストラリア戦にて)。
   
 
    
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