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6月18日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#120
〜ジュニアの季節がやってきた!〜

新日本プロレスの6月と言えば、「ジュニアの季節」。
体重が100キロ以下の選手、
ジュニアヘビー級のレスラーたちによる
最強決定戦「BEST OF THE SUPER Jr.」が
今年も開幕した。

1988年から93年までの4大会は
「TOP OF THE SUPER Jr.」と名付けられていたが、
1994年の大会からリニューアルされ、現行の大会となった。
リニューアルされた「BEST OF SUPER Jr.」は、
今年で14回を数える。

その年のジュニア最強を決めるために始まった大会、
以前の「TOP OF THE SUPER Jr.」初代王者は、
あの越中詩郎であった。
今でこそ体重100キロ以上のヘビー級で人気を博す越中だが、
かつてはジュニアヘビー級の強者だったのだ。
四方八方に跳ぶヒップアタック、
縦横無尽に駆け回る軽快な身のこなしは、
ジュニア時代に培ったものだろう。
高田延彦、山崎一夫、馳浩らそうそうたる面々も
当時の新日ジュニア戦線を彩っていた。

その後、マスクマンのエル・サムライが
金本浩二の猛攻に禁断の素顔をさらしながらも
初優勝を成し遂げた決勝試合は、今でも語り草となっている。

これまで、最多優勝記録は
獣神サンダーライガー、金本浩二、タイガーマスクの2度、
但し、獣神サンダーライガーは
「TOP OF THE…」の時代にも優勝経験がある。
連覇を成し遂げたことがあるのは2004年、2005年大会の
タイガーマスクただ一人だ。

去年の大会では、現IWGPジュニアヘビー級王者の稔が、
7度目の挑戦で悲願の優勝を飾っている。
タイガーマスクとの激闘は観るものを魅了し、
同じレスラーでさえ心酔し、派閥や抗争の垣根を忘れた程だった。
以前はコンビを組んで同じコーナーに立っていたが、
いつしか袂を分かち、現在は本隊とC・T・Uで
激しい抗争を繰り広げている金本浩二と稔も
このときばかりは離れていた心と心が通った。
試合後に、金本が歩み寄り、稔を称えガッチリと握手した。
そして、本隊も C・T・U も関係なく、
ジュニア戦士が一同にリングに上がり
優勝した稔を中心に輪を作った。
会場の後楽園ホールは感動に包まれた。

今年の決勝試合は、6月17日に後楽園ホールで行われる。
去年、このBEST OF THE SUPER Jr.を制して、
12月にIWGPジュニア王者に就いた稔が
史上2人目の連覇を成し遂げるのか、
エル・サムライに弟子入りし、
サムライジムでスケールアップする田口隆祐が初優勝か、
あるいは弟子より会長のエル・サムライ自ら
10年ぶり2度目の優勝で存在感を示すか、
意外にも、これまで優勝経験が一度もない外道が
負傷欠場の邪道の想いも背負って初の頂点に立つか、
一歩一歩登り詰める井上亘が悲願達成か、
史上最多3度目の優勝へ獣神サンダーライガー、タイガーマスクか、

最強ジュニアを決する「ジュニアの祭典」をお見逃しなく!!


スーパージュニアの開会式にて
   
 
    
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