新年早々、私、新人・野上は駆け回っておりました。
2008年明けて最初の生放送、
元日に生放送された特番で、初日の出を中継しました。
さらに1月4日。
新日本プロレス最大のイベント「レッスルキングダムII in 東京ドーム」で、
初めて全試合のインタビューを担当しました。
試合後のプロレスラーに圧倒され、タジタジになりながらも、
何とか乗り切ることができました。
あっという間に過ぎていった年末年始。
しかし、1月6日から、休みを頂けました!!
「これは、実家に帰るしかない!!」
・・・ということで、
題して・・・
「岡山帰省報告記!!」
1月6日(日)夜。
休暇を利用して岡山に帰省することを決意。
新幹線で帰省。東京駅から乗車。岡山駅に到着。車で迎えに来てくれた両親。
地元・和気(わけ)に帰るにはそこから車で1時間。
その途中、昔からよく家族で行った温泉へ。
ポカポカした後、帰宅。一杯だけビールを飲んで就寝。
1月7日(月)。
実家の布団は暖かい。温かい。爆睡。起床。
時計の針は、昨日眠った時刻を指していた。12時間。
おはようございます、否、こんにちは、岡山の昼下がり。
2007年で蓄積した疲れを癒すため、この日は、鍼灸院に行く予約をしていた。
中学時代から、かかりつけの鍼灸院。
個人で営業しているそこは、帰省をする度に僕が足繁く通うオアシス。
実は腰痛持ちの僕。鍼が、本当によく身体に合う。
独占3時間の治療後、癒された体で向かった先は、中学時代の恩師の家。
「夢を持て」と本気で言えるその恩師は、僕が初めて「かっこえー」と思った人。
岡山に帰ると、その恩師の家に必ず遊びに行く。
「帰省して一泊はその家で飲みながら夜を明かす」のが僕の定番。
そこには、中学時代には知り得なかった「先生」の姿がある。
卒業後、「先生」は、「夫」になり、「父親」になった。
その子供が何とも可愛い。4歳の男の子と、2歳の女の子。 |

サンタさんからもらった積み木とビー玉で遊ぶ

絵本を読む野上。
こりゃ!笑わずにちゃんと聞けぃ!
でも、かわいい・・・から許します!! |
鍼では体を、子供たちには心を、癒された。
1月8日(火)朝。
先生宅の布団も暖かい。温かい。でも爆睡はさすがに無理・・・。
起床後、自宅へ。
11時より、母と、中学時代からの親友、武彦と3人で、地元のゴルフ場へ。 |

親友・武彦と。
お互いゴルフは始めたばかりです・・・。 |
実は、野上。2007年12月26日にゴルフ初ラウンド。
進藤さん・櫻井さん・清水さんに連れて行ってもらった時のスコア・・・160。
クリスマスには清水さんに個人レッスンも受けたが・・・
バンカーからボールを出すのに11打もかかった。
でも今回は、3打で出せた。スコアは148。
まだまだ恥ずかしいスコアだが、ほんの少し進歩。 |

ぎこちないホーム・・・。
清水先輩!!またご指導をお願いします! |
ゴルフをして、自分の中で絶対に許せないのが、母に完敗したこと。
野球でもサッカーでも陸上でも水泳でも絶対に負けないが、ゴルフでは完敗。
恐るべし、ゴルフ。母のスコアは115。
しかもその後のコメント「今日はお母さんちょっと調子悪かったわぁ~。」・・・。
23歳・息子は悔しすぎた・・・。
ちなみにこの日、池や林に消えていったボールの総数は、12個。
年始のやじうまプラス放送後に、ゴルフデビューの話をしたら、
川島さんからゴルフボールを頂きました!その数も12個だった。
ううむ・・・。大切に使おうと思うと、そのボールはまだまだ使えそうにない・・・。(汗)
とりあえず、2008年中にゴルフで母に勝ちたい。 |

にっこり母。
しんちゃんもまだまだやなぁ・・・。 |
ゴルフを終えて、帰宅。
夜。野上家で、中学時代の友人を交えて飲み会を開催。
みんな、何も変わっていなかった。なんだか父が嬉しそうだった。
元日に放送された特番を僕の友人に見せたがる父。
「僕の就職を機に大画面になった実家のテレビ」でそれを見る。 |

元日。
マウス野上が六本木ヒルズ森タワー屋上から初日の出を中継。 |
飲み会。中学校の頃は飲めなかったお酒。
みんな笑って、たくさんたくさんビールを飲んだ。酔っ払った。
2008年、初酔い。
飲んだビールの本数と、眠った時間を覚えていない。 |

至福の時でした。
・・・にしても酔っ払いすぎでしょうか・・・。 |
1月9日(水)。
岡山滞在最終日。祖母を連れて地元の温泉に行った。
帰省してすぐに祖母に会った時、電話では「しんちゃん」と呼ぶ祖母が、
会って一言目に「おっ!野上アナ!」と誇らしげに言ってきた。
可笑しな祖母。思わず笑った。 |

入浴前の2人。
うきうき。わくわく。 |
入浴を終えて・・・。
「これでジュースでも買われ~(買えばいいよ)」という祖母が、千円札をくれた。
いつもそう。
「ジュースはそんなに高くないよ」と教えてあげたいが、社会人になっても千円札習慣は変わらない。おつりは決まって僕の懐に入る。 |

入浴後。
気ぃぃぃ持ちよかった~ |
よぉく見ると、僕の口元が・・・。あまりのリラックスぶりに、髭も伸びっぱなし・・・。
その時は気にしていなかったものの、こうして見ると、少し目立つか・・・。
学生時代「ポリシー」だった髭も、会社に入って剃るのが当たり前になった。
温泉後、ついにサヨナラの時間。
岡山駅から、東京行きの新幹線に乗車する。
祖母は「また帰っておいでな」と少し寂しそうに、でも元気に言った。
岡山県和気郡。
僕にとっての「帰る場所」は、僕を初心に帰らせる。
アナウンサー1年目は悩む日々だった。
出来ない自分に、知らない自分に、理想の姿との遠さに、悔しい思いをかみしめる日々だった。そして、きっとそんな日々はまだまだ続く。
仕事は、予想していたよりもずっとずっと長期戦。
1週間・1ヶ月間・1年間の短期決戦ではない。
部活よりも、入試よりも、遥かに長い戦い。
毎日自分の課題と向き合って、ひたすら努力を続けていくことは本当に難しいことだと感じた。
そしてそれを支えるのは、「初心」だと思った。忘れないこと。
田舎・岡山で、漠然とアナウンサーの仕事に憧れた。あの時、東京に行こうと思った。
スタート地点で久しぶりに自分と真剣に向き合った。
新幹線。窓際の席。
岡山が、少しずつ背中の向こう遠くなっていく中で、想いを巡らせた。
窓にうっすら映る自分の口元を見つめ「サセシスセソサソ」という口の形を何度か練習した。僕は入社当初からサ行の発声が苦手。基礎を忘れずに。初心を忘れずに。
岡山は、自分にエールを送りたくなる場所。
「明日からまた頑張ろう」そう思うには十分すぎる、まさに帰省フルコースの3泊4日だった。
1月9日(水)20時。
さて、間もなく新幹線が、東京駅に到着する。
実はこの原稿を、岡山から東京に戻る新幹線の中で書いている。
本を買うのを忘れた。・・・ので、これを書こうと決意したが、
書き終えてみて、こうして思い出を形に残すのも悪くないと思う。
「東京~」という社内アナウンスが聞こえた。
僕は手書きの原稿とボールペンを鞄にしまう。
あくびを1つ。深呼吸後、気合いを1つ。
「っしゃ」
胸を張って、新幹線を降りた。
2008年、堂々と後輩を迎えたい。
「野上さん」「しんぺーさん」
そう呼ばれることに、誇りを持ちたい。 |