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2月5日 2002近況メッセージ

 
21世紀最初の1年もあっという間に終わり、今年は「馬年」2002年。
振り返ると、2001年は私にとって激動の1年でした。
バラエティアナウンサー「とものしん」から「警視庁記者」へ。
「ギャグ」かと思った人もいるかもしれませんね。

警視庁に8月に行ったので、もう半年、いや、まだ半年も経っていないのに、自分が華やかな世界でタレントさん達と仕事をしていたのが遠い昔のことのようです。
おまけに「トゥナイト2」が終了するという衝撃。
日本の「サブカルチャー的夜景」の消滅は、新聞各紙でも大きく報道されました。
いつかその日が来ると思ってはいたけど、何ともいえない寂しさを覚えます。
自分が渡ってきた橋が次々と崩れ落ち、退路が無くなっていくようです。

ところで、今年、私は32歳になります。
人は年齢ではないとは思いますが、次々と同期や後輩達が結婚し、子供の写った年賀状を我が世の春とばかりに送ってくると、さすがに常識にとらわれるのが嫌いな私も「そろそろ俺もどうにかしないとかな」なんて思ったりします。
でも、なかなか腰を据える気にならないのは、きっと、自分の将来像がはっきりと描けないからなんですね。その場しのぎというか、刹那的というか、これまでの人生のつけが回ってきちゃいました。

今、私は、警視庁記者クラブの1課坦として、東京都内であれば、常に「出動態勢」を取って生活し、月の残業時間は数百時間にもなります。
確かに大変ですが、先日、お会いしたある捜査幹部は、今まで一度も海外旅行をしたことがないとおっしゃっていました。
都内から出ることも基本的には無いそうです。
私達が、何の心配もなく過ごせるのは、こういう人達がいるからこそなんですね。
警察を批判する時に、よく「国民が払った税金で給料をもらってるくせに」などと言います。でも単純に仕事だと割り切っていて、今の時代、こんな生活に耐えられるでしょうか。そうそう真似できることではありません。
ズバリ、彼らを突き動かしている「使命感」、それを私も持ちたいと思いました。
迷い、悩み、不安を乗り越えて、「これだ」と自信を持って仕事に向かえれば、文字通り「緒突猛進とものしん」ぶりを発揮できる、きっと…。ふぅー。

 
今、こんなことをしています。

  コラム『今、こんなことをしています』では、日本各地を飛び回っているアナウンサーが、ジャンルは問わず、新鮮な情報を紹介していくページです。  
 
    
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