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5月24日 トゥナイトからの華麗なる転身!?
 

  A letter from 小久保知之進  

 トゥナイトからの華麗なる転身!? 

 
細川政権樹立、55年体制崩壊。

政治の熱風が日本列島を吹き荒れた’94年、
明治維新の「志士」にも似た心境で新社会人を迎えた男、
ちょっと驚きかもしれませんが、7年前の私です。

高校球児として野球に没頭し、そのまま受験戦争、
「世俗」に触れることのない純粋培養ならば、むしろ当然でしょうか。

当時の私は、時代錯誤的なほどシンプルな人間で、
政治・経済こそ世の中の大事だと信じて疑いませんでした。

若者とは言いがたいほど、音楽・ファッションなど流行には無頓着で、
むしろ「下らない事」とさえ思っていたかもしれません。

それが、どんな風の吹きまわしか、本当に当時の心境を思い出せないのですが、
何故か、夜の帝王「トゥナイト2」に出演決定!
抗う事のできない不思議な力に引き寄せられるような気分でした。

しかし、その後は「水を得た魚」のように風俗・ゲーム・パソコン・フィッシングとありとあらゆるサブカルチャーを体験リポート。
楽しくて興味のあることばかりに触れつづけました。

そうして、様々な人と接し、経験を積むうちに、いつしか自分の中に別の考えが芽生えました。

「世の中を動かすのは政治家の大演説でも減税の発表でもなく、人の心じゃないか?」

至極当たり前のことのようですが、これまでの自分に足りなかった「人間的」なものを補填すること、それが「トゥナイト」リポーターの6年だったかもしれません。

まぎれもなく心から楽しんだ、私の「青春」です。

覚えたてのPCと格闘しながら原稿を書く

時はいつしか21世紀。何かが変わるような、いや、変わらなければという思いが日に日に強くなっていきました。

何故かツンクさんのCM、「120%の自分を作るなら、今の自分を壊さなきゃ」
というフレーズが耳につきます。

これまで、世の中の「明」の部分ばかり見てきましたが、ふと「暗」に目を移すとゾッとしました。
理解不能な10代の少年犯罪、と思いきや49才の凶行、教師に判事に警官による援助交際。
モラルハザードで、犯罪スクランブルな日本社会の姿が、そこにありました。
80%をこえる小泉内閣の支持率も、革命前夜のような異常さです。
ある種、この病的な社会に目を背けることなく、自分の目で確かめたい。

徹夜明けの当番もこなしやる気満々!

それが、30才を迎えた私の「リスタート」、報道局社会部記者として・・・。

 
今、こんなことをしています。

  コラム『今、こんなことをしています』では、日本各地を飛び回っているアナウンサーが、ジャンルは問わず、新鮮な情報を紹介していくページです。  
 
    
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