次に向かったのが同じく青森市内でも北の方に位置する前田という地区。ここ2〜3年で空き家が増え、その空き家の屋根に降り積もった雪を下ろせず、危険な状態になっているのだとか。町会長の八木橋さんによると、地区内の147戸のうち13もの空き家があり、子供たちの通学路に面した家も多いため、このままでは事故が起きる可能性が否定できないそうです。屋根の上に積もった雪は圧縮されて非常に重く、下の部分には厚い氷の層ができているため、コンクリートが落ちてくるようなものだと八木橋さんはいいます。
当然早め早めに雪下ろしをするべきなのですが、問題は「誰がやるのか」。そもそも、なぜ空き家ができるのかというと背景に極端な高齢化があります。約半数が高齢者の世帯で、一人暮らしの方も少なくありません。子供たちは都市へ出て行き、残された高齢者が亡くなり、空き家ができる…その空き家の雪下ろしができるほど若い者がいないのです。
専門の方に委託すると料金は10万円以上かかるそうです。行政も一人暮らしの高齢者宅の雪下ろしを優先していて、とても空き家までは手が回りそうにありません。
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